2019-2020トラックワールドカップ第3戦香港』、3日目の11月30日に行われたのは男子ケイリン種目。この種目の世界個人ランキング1位の新田は惜しくも5位。そして全くのノーマークであったカルム・サウンダース(ニュージーランド)がワールドカップ初出場で初優勝の快挙を成した。

男子ケイリンへ参加したのは各国から30人。現在個人のポイントランキングで世界トップとなっている日本の新田祐大、2018年の世界選手権で銀メダルを獲得した河端朋之が日本から参戦。世界からは2019年の世界チャンピオンマティエス・ブフリ(オランダ・BEAT Cycling Club),リオオリンピック金メダルのジェイソン・ケニー(イギリス)、2017年の世界チャンピオンのアジズルハスニ・アワン(マレーシア)、第2戦の勝者となったハリー・ラブレイセン(オランダ)など、強力なメンバーが揃った。

ケイリンのルール&勝ち上がり

最大7人が同時にスタートし、トラック6周の先着を競うケイリン。3周目まではペーサーと呼ばれる風除けが選手たちのスピードを上げ、残り3周からスプリント勝負が始まる。勝ち抜けは大会や出場人数によって異なり、1着のみが勝ち上がる場合もあれば2着、3着までの時もある。

勝ち上がりは1回戦→(負けた場合は敗者復活戦)→準決勝→決勝/順位決定戦の流れ。

1回戦:新田祐大

2016年リオオリンピックでケイリン金メダルのジェイソン・ケニー(イギリス)と同組になった新田。1着のみが準決勝進出となるこのレース、新田は残り2周でケニーの後輪に付け、最終周回で外から追い上げて1着。ケニーを下して準決勝進出を決めた。

1回戦:河端朋之

2017年の世界チャンピオン、アジズルハスニ・アワン(マレーシア)、そして短期登録で日本の競輪を走ったトマシュ・バベク(チェコ)と対戦となった河端。残り1周でアワンと河端が上がっていくと、最後はアワンがイン、河端がアウトでフィニッシュラインへ。写真判定の結果アワンが逃げ切り、河端は2着で敗者復活戦へ。

1回戦公式リザルト

敗者復活戦

河端の敗者復活戦は4人1組で1着だけが準決勝へと進む。最終周回に入って最後尾だった河端だが、一気に全員を捲くり、大きく引き離してフィニッシュ。準決勝へと駒を進めた。

敗者復活戦公式リザルト

準決勝:世界選手権の決勝…?