準決勝
小原佑太
準決勝1組目に登場したのは小原佑太。3着までが決勝に進出する。
マティエス・ブフリ(オランダ)
シュテファン・ボティシャー(ドイツ)
小原佑太(日本)
ハリー・ラブレイセン(オランダ)
ムハマド・シャローム(マレーシア)
ヘルソニー・カネロン(ベネズエラ)
虹色のジャージ、アルカンシェルを着た世界王者ブフリに、ヨーロッパ王者のラブレイセン。さらには世界選手権銅メダリストであるボティシャー。強豪たち相手にワールドカップ初参戦の小原がどのような戦いをみせるのか期待が掛かるレースとなる。
並びは、前からラブレイセン→ブフリ→小原→シャローム→ボティシャー→カネロン
残り3周手前。ペーサーが退避する直前に、最初に動きをみせたのは5番手のボティシャー。一気に加速して先頭まで出る。しかし、それにブフリが反応しボティシャーを追い抜き先頭に出て主導権を渡さない。
入れ替わりの激しい主導権争いに遅れをとった小原は最後尾まで位置を下げてしまう。
残り2周を切って隊列は、ブフリ→ボティシャー→カネロン→ラブレイセン→シャローム→小原
ブフリが作り出すハイペースな展開で一列棒状のまま最終周回へ。
1コーナーで最後尾から小原が捲くっていくが時すでに遅し。すでにスピードが上がりきった隊列を最後尾から追い上げることはできなかった。
一方で先頭は最終コーナーを過ぎて逃げるブフリを捕らえようと後続が追い上げ、団子のようにフィニッシュラインを通過し4着までが写真判定となった。
結果、逃げるブフリを直前で差したボティシャーが1着。2着にブフリ。そして3着には4番手から追い上げたラブレイセンが入った。4着に入ったシャロームに走行違反があったが、小原は5着で決勝進出はならず。
松井宏佑
松井が入った準決勝2組目。
メンバーは、
セバスチャン・ビジエ(フランス)
ジャック・カーリン(イギリス)
松井宏佑(日本)
バジリー・レンデル(リトアニア)
クシシュトフ・マクセル(ポーランド)
デニス・ドミトリエフ(ロシア)
大外6番手からのスタートとなった松井。最後尾からレースを展開していくことに。
並びはビジエ→マクセル→レンデル→ドミトリエフ→カーリン→松井
最初に動いたのは5番手にいたイギリスのカーリン。ペーサーが退避する前、残り3周のバックストレートから前に上がっていき、それに松井も反応。しかし4番手のドミトリエフが間に入る。
しかし、松井はそこでスピードを緩めずドミトリエフのアウトコースから追い抜き、そのまま先頭まで位置を上げようとする。しかし主導権を握りたいカーリンとのもがきあいとなる。
それを制した松井は残り2周手前、先頭での逃げ切り体制へ。
後続がもつれる中、松井は懸命に逃げるも後ろからドミトリエフが加速し、松井をかわして1着。
続いて逃げ残った松井が2着、3着にはカーリンが入った。
ゴール後、顔を歪めながらピットに戻る松井。「人生で一番疲れたレース」と語り、その激しさを物語った。
それでも小さくガッツポーズでスタッフに答える松井は、ワールドカップデビュー戦で目標とした決勝進出を果たした。