決勝

決勝メンバーは、世界選手権の決勝かの如き顔ぶれとなった。

マティエス・ブフリ(オランダ)
ジャック・カーリン(イギリス)
シュテファン・ボティシャー(ドイツ)
松井宏佑(日本)
ハリー・ラブレイセン(オランダ)
デニス・ドミトリエフ(ロシア)

Final / Men's Keirin / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP I, Minsk, Beralus

Mattijs Buchli (BEAT Cycling Club)

世界王者、ヨーロッパ王者、スプリント世界王者。錚々たるメンバー相手にワールドカップデビュー戦の男が戦いを挑むことになった。

レースの並びは、ラブレイセン→ドミトリエフ→カーリン→松井→ブフリ→ボティシャーの順。

3番手のカーリンがドミトリエフとの車間を空けながら周回を重ねていく。そして、残り3周のペーサー退避の瞬間を見計らってカーリンが動き出し先頭に飛び出す。

続いてバックストレートで動いたのは松井の後ろにいたブフリ。後続のボティシャーを引き連れ一気に先頭まで上がっていく。

残り2周で松井は最後尾に位置を下げてしまう。逃げるブフリの後ろではカーリンとボティシャーが2番手の位置をめぐり激しいポジション争いを繰り広げる。

残り1周で4番手にいたラブレイセンが仕掛けると、そこにドミトリエフ、松井も追走を開始。

ラブレイセンが最終バックストレートでブフリをかわして先頭に。追走するドミトリエフと松井もブフリを追い抜く。

ラブレイセンは脅威の加速力でそのままフィニッシュラインを通過し優勝。追走したドミトリエフ、松井が続いてフィニッシュし、松井が銅メダルを獲得した。松井はワールドカップデビュー戦で3位という快挙を成し遂げる形となった。

周囲の驚きもさることながら、3位に入った本人も驚きを隠せない結果に。

一方、小原佑太は順位決定戦に進み3着。最終順位9位でワールドカップデビュー戦を終えた。

次は金メダル