東欧ベラルーシ・ミンスクを舞台に、11月1日からオリンピック直前のワールドカップシーズンが幕を開ける。各国が本気モードで挑み超ハイレベルな戦いが繰り広げられることは間違いない。日本代表選手たちも着実に成長を遂げており、その真価が問われる重要なシーズン。開幕を前にした日本代表の太田りゆ、松井宏佑、小原佑太選手に心境を聞いた。
太田りゆ、メダリストの自負
まずはスプリント、ケイリンの出場枠2枠獲得を目指す女子短距離から太田りゆ。2週間前に行われたアジア選手権では思うような結果には届かなかったが、この大事なシーズン初戦に照準を合わせてきた。
Q:アジア選手権から2週間。東京オリンピックにむけた最終ステージと言っても過言ではないワールドカップでの挑戦が始まります。今のお気持ちはいかがですか?
アジア選手権からそんなに日は経っていませんが、特に気持ちが下がることもなく良い感じで入って来ています。ワールドカップの挑戦も3年目になるので、しっかりと落ち着いて良いレースができるようにしていきたいと思ってます。
Q:オリンピック出場に向け、ケイリンでは常に上位の成績が求められる一方で、スプリントでは出場がギリギリの状況。さらに上位を狙わねばなりませんが、オリンピックポイントに対してどういった意識でいますか?
もちろん、自分達の置かれてる状況というのはかなり正確に理解してますし、ケイリンとスプリントで2枠を獲得に向けてかなりギリギリのラインにいることも自覚をしています。
なので、スプリントに関しては今まで行ったことのない世界で戦っていかないといけないと思ってるので、1つでも上にいけるように頑張っていきたいと思ってます。
Q:1つでも上の結果をだすために自分に言い聞かせていることがあれば教えてください。
恐れたり、怯えていても何も始まらないので、しっかりやれることをやって自分の感じたタイミングっていうのは間違ってないので、しっかりそこで勝負していきたいと思ってます。
Q:他の国のライバルたちも同様にポイントを狙っています。さらに、昨シーズンのワールドカップでメダルを獲得したことにより警戒されているとも思いますが、そのあたりはどのように対応していきますか?
やっぱり3年目を迎えるにあたって、私が徐々に強くなっているというのは他国の選手たちもわかってきていると思います。良い意味で意識してもらってるという自覚を持ちながら、それを有利に持っていけるよいうなレースをしていきたいと思ってます。自分が中心になってレースを動かしていけるようにしていきたいですね。
Q:今回の代表チームは女子が1人ということですが、その点についてはいかがですか?
やっぱり私は経験が必要だし、そういう意味でレースに沢山行かせてもらってるので、しっかりチャンスをモノにできるように頑張っていきたいと思ってます。
Q:プレッシャーは感じますか?
プレッシャーが無いと言ったら嘘になりますけど、やっぱり自分がやらないといけないっていうのはわかっているので頑張りたいと思います。
Q:スプリントとケイリン、それぞれの目標を教えてください
スプリント予選のタイムトライアルでは10秒台が出てもおかしくない走りができていますし、ブノワコーチにもそう言われています。本番で出ていないだけなので、気負わずにリラックスして走り、今シーズン中には出していけるようにしていきたいと思ってます。
そのあとのトーナメントに関しては、具体的な目標順位は口にすることはなく、出来る限り上に行くことを目標にしたいと思います。
ケイリンに関しては、やっぱり先シーズン銀メダルを獲っているということで周りからの期待もあると思いますが、まだまだ経験が浅いとかスピードが足りないとか、そういったこともあります。しかし、自分の中で掴んでるものが沢山あるので良いレースができるようにしていきたいと思います。
Q:周りを見回しても今回は世界王者、ヨーロッパチャンピオンもいますがいかがですか?
1戦から皆来ちゃってるじゃん!って感じですが、私もメダリストなので、気持ちで負けずに頑張っていきたいと思います。