予選を1位通過

男子エリート出場は全8チーム。予選上位2チームが決勝戦へ。3位と4位が3位決定戦に回るため、まずは予選で2位以上には入らなければ金メダル獲得のチャンスは与えられない。

予選メンバー

橋本英也( JPCU岐阜/チーム ブリヂストン サイクリング)
今村駿介(中央大学/チーム ブリヂストン サイクリング)
窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)
沢田桂太郎(日本大学/チーム ブリヂストン サイクリング)

日本の予選スタートは6番目。それまでの暫定トップは香港チームの4分10秒066。このタイムを大幅に上回り、かつ後に控える中国・韓国にプレッシャーをかけねばならない。

観客席では日本から駆けつけたファンが日の丸を掲げ、大声援を送る。

チームに勢いをつけたのは、沢田桂太郎。1kmタイムトライアル全日本王者が、スタートから先頭で風をきり、スピードを上げていく。

序盤から暫定トップのタイムでリードを奪い、残り8周の時点で役目を終えた沢田は隊列から離脱。

チームパシュートは3人目の選手がフィニッシュラインを通過した時点のタイムがリザルトとなるため、各チームがどのタイミングで選手を離脱させるかは、各チームのメンバー構成や戦略によって変わってくる。

沢田の牽引もあって序盤で暫定トップの香港からリードを築いた日本は、その後も徐々にタイム差を広げ、最終的に4分01秒206のタイムで暫定トップタイムを更新した。

残るは強敵の中国と韓国。日本の次に出走した中国は、序盤からタイムが伸びずに4分11秒684。これにより、日本の決勝進出が確定。

続く、最終8番目の出走の韓国は、前回優勝チームでありアジア記録を保持するチーム。さらには開催国のアドバンテージも味方につけ、序盤は日本のタイムを上回り、周回を重ねていく。しかし終盤で僅かにペースが落ち、結果は4分3秒051。これにより日本の予選1位通過が決定した。

決勝、止めないペダル