4年に1度、夏季オリンピックの前年に開催される『UCI自転車競技世界選手権』。ロードやトラックなど、UCIが管轄する様々な自転車競技の世界選手権を一挙に行なってしまうという自転車競技の祭典で、日本の自転車業界では『スーパー世界選手権』とも称されている。
2023年8月にイギリス・グラスゴーで初開催され、2027年に第2回が予定されているこの大会について、日本自転車競技連盟(JCF)が、第4回目となる2035年大会の招致を目指していることが明らかとなった。
『2035年世界自転車競技選手権』日本招致へ
中野浩一 JCF副会長
本件は、2026年8月30日の読売新聞にインタビューの形で掲載されており、JCFのニュースページでもリリースが出されている。
中野浩一 JCF副会長、加地邦彦 JCF常務理事がインタビューに登場し、国内の複数都市・地域を活用した「都市型」開催の構想について語った。
読売新聞に「2035年世界自転車競技選手権 招致」に関するインタビューが掲載されました | JCF
経済効果は360億円以上
第1回開催である『2023 UCI自転車競技世界選手権』の公式レポートによると、11日間に及ぶ本大会の観客動員数は約「100万人」。『2022世界選手権ロード』の入場者数が23万人だったことを踏まえても、かなり大規模な動員が実現したことがわかっている。
『2022世界選手権ロード』がもたらした経済効果が約51億円だった一方、『2023 UCI自転車競技世界選手権』による経済効果は日本円換算で「360億円」以上。ヨーロッパ圏からのアクセスの良さの面など、日本とは大きな違いがあるものの、成功すれば大きな経済効果があるだろう。
経済効果は360億円以上 スーパー世界選手権がもたらした社会的・経済的影響をUCIが発表/『2023 UCI自転車競技世界選手権』
オリンピックレガシーが生きるか
日本では2021年に東京オリンピックが開催され、これに伴って競技場の整備などが行われている。オリンピック種目に関しては開催実績があるため、実際に開催することになったとしても、1回やっている分ハードルは低いだろう。
ただ、2021年のオリンピックは新型コロナ禍の影響で全面的に無観客で行われた。自転車競技は一部例外的に観客を入れて実施されたものの、人数を絞っていたり、発声が制限されていたりと、通常の大会とはかなり状況が異なっていた。大人数の観客を迎え入れられたとして、それを捌き切るような経験はまだない。
また、世界選手権ではオリンピック種目以外の自転車競技も行われる。未だ経験のないそれらをどのように開催するかについても、入念な検討が必要だろう。
【新競技も誕生!】「20」の自転車競技が一斉開催!/4年に1度の祭典『2027 UCIスーパー世界選手権』フランス・オート=サヴォワ
