2023年8月3日〜8月13日にイギリス・グラスゴーで開催された『2023 UCI自転車競技世界選手権』。2023年に初開催された13もの自転車競技が合同で行う世界選手権だ。日本からも選手が派遣され、複数種目でメダルを獲得した。

この大会における経済効果に関するレポートが、第三者機関であるEY社によって作成された。UCIリリースをもとにご紹介していく。

UCIリリース(2024年2月7日)

来場者は「100万人」

220の世界チャンピオンの座を懸けて8000人以上のアマチュア・エリート選手が出場した『2023 UCI自転車競技世界選手権』。11日間に及ぶ本大会の観客動員数は約「100万人」。

1/3にあたる30万人以上がスコットランド外から、約9万人がイギリス国外から本大会を訪れた。

『2022世界選手権ロード』の入場者数が23万人だったことから、『2023 UCI自転車競技世界選手権』の規模の大きさが窺える。

経済効果は「360億円」以上

EY社のレポートによると、本大会がスコットランドにもたらした経済効果は「2億500万ポンド」以上。日本円に換算すると「360億円*」以上。これはスコットランドで1年間に5285人の雇用を創出したことと同等の価値に匹敵する。

ちなみに『2022世界選手権ロード』がもたらした経済効果は約「3560万ユーロ(約51億円)」だ。

※「1英ポンド=1.26米ドル, 1米ドル=141円, 1英ポンド=177.66円」として算出(報告省令レート(令和5年8月分)日本銀行

【約57億円】2022年のトラック・ロード世界選手権の経済効果

持続可能な社会への貢献

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