【決勝】世界最速との戦い
ラブレイセンを下し、登り詰めた決勝の舞台。相手は現世界記録保持者、人類唯一の8秒台(200mフライングタイムトライアル)の称号を持つマシュー・リチャードソン。
1本目は後方からスタート。
残り2周を切ってまずはリチャードソンが前で加速していくと、その後輪にピッタリと付いていき、真後ろで仕掛ける時を待つ太田。
残り1周を切って更に加速していく両者。
そして残り半周を前に太田が外側へ出て踏み込んでいく。
外から前に出たい太田だったが、リチャードソンに並びかけることができずにフィニッシュラインを通過し2着。1本目を落とし、崖っぷちの2本目に臨む。
2本目は太田が前でレーススタート。
残り1周半から一気にスピードアップしたレースは太田が先行して最終周回へ。
両者がスプリント体制に入るが、リチャードソンがフル加速し、第2コーナーで太田を捕らえる。
疲れが限界を超えたのか、太田は失速していき、リチャードソンが2本目も制して、第1戦のパース大会から2戦連続となるワールドカップ優勝を果たした。
太田は頂点には届かず銀メダルを獲得。3位にはレイ・ホフマン(オーストラリア)という最終結果となった。
男子スプリント リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 | |
| 1位 | マシュー・リチャードソン | RICHARDSON Matthew | イギリス |
| 2位 | 太田海也 | 日本 | |
| 3位 | レイ・ホフマン | HOFFMAN Leigh | オーストラリア |
太田海也 インタビュー
Q:男子ケイリンに続く銀メダル獲得となりました。今のお気持ちを聞かせてください。
評価できる部分と、まだまだ課題がある部分があり、とても学びの多い大会になりました。
Q:予選の「9秒658」というタイムについてはいかがですか?
ずっと実験的に行っているところですが、世界との差をすごく意識しているので、まだまだ突き詰めていけるところはたくさんあると思います。全然満足できるタイムではないですね。
Q:準々決勝のハリー・ラブレイセン選手との対戦では、勝つ自信はありましたか?
今日のラブレイセンの予選タイムが、過去大会と比べて自分のタイムとの差が小さく、『倒すなら今日しかない』と思って挑みました。
Q:ラブレイセン選手とは3本レースを走りました。3本をどのように組み立てていましたか?
正直1本目は自分のミスをつかれた形で逃してしまいました。その後ジェイソン(短距離コーチ)にアドバイスをもらって、2本目・3本目はそのアドバイスと自分の走りが噛み合って勝つことができました。
Q:ラブレイセン選手との対戦で最も評価できる部分はどういった部分ですか?
過去にまだ勝てたことはありませんでしたが、負けを当たり前にせず、絶対に勝ちに行く姿勢を毎レース続けてきました。そうした姿勢を常に意識することで、相手が万全ではない日と噛み合ったりして、今日の結果に繋がったのだと思います。
Q:ラブレイセン選手と3本を走り、その後準決勝、決勝というタフな1日だったと思います。太田選手の体調と含めていかがでしたか?
レースとレースの間が10分しかないことが、決勝に行くまでに何本もありました。ただ、全力で1人の対戦相手に3本を走ることが、今回決勝に行くために必要なことだったので、もっと脚力を付けて、余裕を持って決勝に上がれる選手になりたいです。
Q:今大会で感じたリチャードソン選手との差などはありますか?
まずは200mFTTのタイムをもっと縮めないといけません。200mFTTを速く走れる脚力がある分、余裕を持って決勝まで勝ち上がっていますし、レースでのテクニックも上手です。
Q:世界選手権の“プレ大会”と呼べるようなハイレベルな大会でした。今大会の結果にはどんな価値がありますか?
そこまで大きな価値はないと感じています。全選手が世界選手権に100%の状態で挑むためには、今大会では自分も含めて80〜90%までしか仕上がっていない状態で出場していたはずです。
世界選手権でお互い100%を出し合って、メダルが獲れるように頑張ります。
今大会は、ラブレイセンとの戦い方、ニコラス・ポールとの戦い方、リチャードソンとの戦い方を学べた、とても収穫の大きい大会だったと思います。
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