オーストラリア・パースを舞台に開催された『2026ワールドカップ第1戦』。

大会最終日の8日に実施された女子オムニアム。
日本からは大会2日目のマディソンで金メダルを獲得した内野艶和が出場。

1種目めの出遅れからの挽回、落車からの復帰、そしてデッドヒートの末のレース模様をレポートしていく。

女子オムニアム

ルール:1日で4種目を1人でこなし、各種目で得たポイントの合計ポイントを競う過酷なレース。スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの順に実施していく。

『2025アジア選手権トラック』スクラッチ王者のリー・ジーウィン(香港)、国際大会表彰台常連のアニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)、現ポイントレース世界チャンピオンであり今大会ではエリミネーションで優勝しているヤレリ・アセヴェド メンドーサ(メキシコ)、そして日本からは2024世界選手権ポイントレース銅メダルの実績を持つ内野艶和など強豪がそろった。

スタートリスト

ヤレリ・アセヴェド メンドーサ, ACEVEDO MENDOZA Yareli, MEX, アニータ イボンヌ・ステンバーグ, STENBERG Anita Yvonne, NOR, 李思穎 リー・ジーウィン, LEE Sze Wing, HKG, 女子エリミネーション, 表彰, WOMEN Elite Elimination, Podium, 2026ワールドカップ第1戦, オーストラリア, パース, 2026 UCI Track World Cup, Round 1, Perth, Australia

(左から)ステンバーグ, メンドーサ,ジーウィン,(大会初日のエリミネーション表彰)

【スクラッチ】

40周、10kmを最も速く走り切った選手が勝ちとなるスクラッチ。

アタックが発生しないまま、11人の集団は周回を重ねていく。

残り10周を切ると集団は最後の位置取りに向けて、バンク上部でスピードを緩めていく。しかし残り4周を切って再度スピードが上がっていく。

内野は位置が悪く、集団の後方内側で最終スプリントに入る形となった。

最後は大外に持ち出して位置を上げていったが5着でフィニッシュ。1着はステンバーグ。

スクラッチリザルトPDF

【テンポレース】巻き返しの序章

毎周回に1着の選手のみが1ポイントを得るテンポレース。合計36回のチャンスを出場選手たちで争う。

持前のスプリント力を活かし、序盤と中盤に8ポイントを得た内野がこの種目の1位となった。

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ヤレリ・アセヴェド メンドーサ

2位はヤレリ・アセヴェド メンドーサ(メキシコ)。

テンポレースリザルトPDF

【エリミネーション】落車に負けず 1位獲得

2周毎に最後尾の選手が除外されていき、最後に残っていた選手が勝ちとなるエリミネーション。

集団後方を走りながらも除外を回避していった内野だったが、残り5人の時点で前の選手が外に動いたところ、前輪を跳ね上げられて落車してしまう。

しかしすぐに立ち上がり、予備の自転車に再び乗ると最後の一騎打ちまで残った内野。

最後はステンバーグとの一騎打ちとなったが、内野が最終周回で先行して逃げ切りの1着。落車のアクシデントがありながらも、この種目を制して暫定総合2位に立つ。

エリミネーションリザルトPDF

【ポイントレース】内野VSステンバーグのデッドヒート

最後はポイントレース。80周(20km)のうち10周に1度、1〜4着の選手に5〜1ポイントが与えられ、ポイントはこれまでの3種目の総合ポイントに加算されていく。

エリミネーション後の暫定総合TOP5

暫定順位 選手名 所属 暫定ポイント
1位 アニータ イボンヌ・ステンバーグ STENBERG Anita Yvonne ノルウェー 114
2位 内野艶和 日本 112
3位 李思穎 リー・ジーウィン LEE Sze Wing 香港 106
4位 ペトラ・セフチーコヴァ SEVCIKOVA Petra チェコ 96
5位 エヴァ・アンヘラ ANGUELA YAGUEZ Eva スペイン 96

ここまでのレース展開から、内野とステンバーグの優勝争いが繰り広げられると予想されたレース。直前の落車の影響が心配された内野だが、ステンバーグとの戦いは激しいシーソーゲームとなった。

トップ争いのステンバーグと内野の戦い。オープニングのポイント周回でステンバーグは4着1ポイント、内野は獲得できず。

しかし2回目のポイント周回では内野が1着5ポイント、ステンバーグが3着2ポイントを獲得し、序盤で両者117ポイントずつの同点タイとなる。

ここから一気に内野が2着3ポイント、1着3ポイントと獲得し、今度はステンバーグを離して折り返しを迎える。

残り30周のポイント周回でも更に1着5ポイントを加えた内野は暫定128ポイントまで伸ばし、3ポイント差をつけて暫定トップを走る。

再び追い上げるステンバーグ

更にステンバーグを突き放したい内野だが、残り20周のポイント周回では内野とのデッドヒートを制してステンバーグが2着、内野が3着と、僅かながらもポイント差を縮められてしまう。

このスプリントでスイッチが入ったのか、残り10周ではステンバーグが1着5ポイントを獲得、そして内野がポイント争いに絡めなかったため、ステンバーグが133ポイント、内野が130ポイントとなり、勝負は最終周回でお互いが何ポイントを獲得できるかに委ねられた。

最後まで内野を徹底マークしたステンバーグが最後に仕掛けていくと、内野は内側に詰まる形で前に出れず。他の選手たちが1,2,3着を得て、ポイント得ることができる4着にステンバーグ。内野はポイント獲得ならず。

最終結果はシーソーゲームの末にステンバーグが135ポイントで優勝、内野が130ポイントで2位、そして3位にはリー・ジーウィン(117ポイント)となった。

女子オムニアム リザルト

順位 選手名 所属 最終ポイント
1位 アニータ イボンヌ・ステンバーグ STENBERG Anita Yvonne ノルウェー 135
2位 内野艶和 日本 130
3位 李思穎 リー・ジーウィン LEE Sze Wing 香港 117

最終リザルトPDF

内野艶和 インタビュー「最後まで勝ち抜く力を」

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