チリ・サンティアゴでの大会3日目、10月24日に女子オムニアムが実施された『2025世界選手権トラック』。

日本からは2020東京オリンピック銀メダリストの梶原悠未がエントリー。そのほか、この大会スクラッチで金メダルを獲得しているロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)や同種目で銀メダルのアマリー・ティデリクセン(デンマーク)、アニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)ら世界の強豪が集い激戦を繰り広げた。

力強さを見せるヴィーヴェス

第1種目のスクラッチ、第2種目のテンポレースで力強さを見せたのは、すでに今大会で金メダルを1つ獲得しているロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)。スプリント力を活かしてスクラッチをテンポレースでも要所要所でスプリント力を見せていく。第3種目のエリミネーションでは、最後に観客を盛り上げる驚異の脚力を見せて1位になり、暫定トップで最終種目を迎える。

梶原はスクラッチでは前に出ることができずに19位。テンポレースでは立て直して8位、エリミネーションでは後方を走るが、危なくなったら最後尾を差していく形で4位となった。暫定8位(64ポイント)で最終種目のポイントレースに臨む。

スクラッチ結果PDF

テンポレース結果PDF

エリミネーション結果PDF

最終種目 ヴィーヴェスvsボラスの争い

最終種目のポイントレース。着実にポイントを積み上げていくヴィーヴェスだったが、暫定4位でスタートしたマリオン・ボラス(フランス)がメイン集団を1周追い抜きすると、トップ争いは最後まで続く。

最終ポイント周回を残してボラスがトップの127ポイント、ヴィーヴェスが126ポイントと1ポイント差。大盛り上がりの会場で、再び驚異のスプリント力と体力を見せたのはヴィーヴェス。

集団から一気に飛び出すと他の選手を置き去りにして1着のフィニッシュ。一方でボラスはポイントを獲得できず、最後の最後でヴィーヴェスに逆転を許してしまった。

梶原は残り50周回ほどでアタックし、1周追い抜きを成功させて大量ポイントを獲得。スタート前の8位から1つ順位を上げて、最終成績を7位とした。

優勝はスクラッチに続いてロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)、2位にマリオン・ボラス(フランス)、3位がアマリー・ディデリクセン(デンマーク)という最終結果となった。

選手名 チーム ポイント
1位 ロレナ・ヴィーヴェス WIEBES Lorena オランダ 136
2位 マリオン・ボラス BORRAS Marion フランス 127
3位 アマリー・ディデリクセン DIDERIKSEN Amalie デンマーク 120
7位 梶原悠未 日本 94

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