チリ・サンティアゴを舞台に、10月22日より開幕した『2025世界選手権トラック』。
3日目に行われた男子個人パシュートの模様をお伝えする。

予選でのタイム上位4人がメダル決定戦に進む形で実施されたこの種目。
33人がエントリーし、日本からは河野翔輝と山本哲央が出場。2024年の世界選手権で世界新を樹立した(※その後、ジョナサン・ミランが同大会で再更新した)ジョシュ・カールトン(イギリス)、そのほかアメリカの超新星アシュリン・バリーらが登場した。

予選

予選トップは、世界記録を樹立したこともあるジョシュ・カールトン(イギリス)で4分2秒844。
次いでラスムス・ペダーセンが4分5秒092。3位がジェームス・モリアーティ(オーストラリア)4分5秒944と世界トップクラスのタイムを記録していく。

河野のタイムは4分20秒138で20位、山本のタイムは4分23秒795で24位となり、予選を突破することは叶わなかった。

予選結果PDF

決勝 強すぎるカールトン

予選で圧倒的な力を見せたカールトンに注目が集まったレース。

序盤からリードを奪ったカールトンがペースを崩さずに先着。実力の違いを見せて、2位のラスムス・ペダーセン(デンマーク)に3秒の差をつける4分4秒122という好タイムを記録し、自身初となる金メダル、虹色のアルカンシェルジャージを獲得した。以下は日本選手を含む最終結果。

選手名 チーム 決勝タイム
1位 ジョシュ・カールトン CHARLTON Josh イギリス 4:04.122
2位 ラスムス・ペダーセン PEDERSEN Rasmus デンマーク 4:07.496
3位 アンダース・ジョンソン JOHNSON Anders アメリカ 4:08.699
20位 河野翔輝 日本
24位 山本哲央 日本

リザルト

優勝:ジョシュ・カールトン コメント

Q:優勝した今の気持ちを聞かせてください。

去年は2位でしたが、今年1位になれて良かったです。

Q:今年も世界新の更新を狙っていましたか?

去年は世界新を1回出せたのですが(そのあとすぐに更新された)、今回のトラックは寒いですし環境が異なります。難しいということは分かっていたので、優勝が目標としていました。
また世界新を出せるように今後も頑張っていきます。