女子 注目選手
例年最注目の1人として紹介しているロッテ・コペツキー(ベルギー)は、9月時点で既に怪我の影響で出場見送りを発表。そのほか、ジェニファー・バレンテ(アメリカ)やアリー・ウォラストン(ニュージーランド)の2選手の名前もエントリーリストにはなかったが、依然群雄割拠の女子中長距離。注目選手をピックアップし紹介していく。
【2025世界選手権トラック】ロッテ・コペツキーがシーズン終了を発表 それでも女子中長距離は「猛者揃い」?/10月22日〜チリ・サンティアゴ
ロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)
(中央)ロレナ・ヴィーヴェス
エントリー種目:スクラッチ、オムニアム、マディソン
今大会、女子中長距離の最注目選手のひとり。主にロードのスプリンターとして活躍している選手。
『2024世界選手権トラック』スクラッチで優勝を飾ったヴィーヴェスは、ロードではコペツキーと同じ「Team SD Worx – PROTIME」に所属し、2025年シーズンはロードレースの最高峰の『ジロ・デ・イタリア』と『ツール・ド・フランス』に出場。
両大会にてステージ優勝を勝ち取る活躍を見せ、さらには“スプリンターNo.1”を決める「ポイント賞」の総合リーダーも獲得。
2025年3月に開催されたトラックヨーロッパ選手権でも、オムニアムで大陸No.1に輝く好調ぶりを見せている。
今大会はスクラッチ、オムニアム、マディソンの3種目に出場。全種目で要注目だ。
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ケイティ・アーチボルド(イギリス)
エントリー種目:エリミネーション、マディソン
メダル獲得を果たした東京五輪に続き、パリ五輪での活躍も期待されていたケイティ・アーチボルドだったが、直前の怪我により代表を落選。
しかし復帰後の『2024世界選手権トラック』ではマディソンで銅メダル、チームパシュートでは金メダル獲得に貢献。
さらには年末に開催された『2024トラックチャンピオンズリーグ』でも総合優勝を果たし、見事な復活劇を披露した。
長年、イギリス女子中長距離を牽引してきたアーチボルド。個人種目でもアルカンシェルへの返り咲きを狙う。
アマリー・ディデリクセン(デンマーク)
エントリー種目:スクラッチ、ポイントレース、オムニアム、マディソン
マディソン現世界チャンピオンであり、ロードでも活躍するデンマーク選手。
『2024世界選手権トラック』、『2024ネーションズカップ』の両大会で優勝を飾ったマディソンはもちろん、『2025ヨーロッパ選手権トラック』で銅メダルを獲得したオムニアムなど、個人3種目へもエントリーしている。
アニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)
エントリー種目:スクラッチ、エリミネーション、ポイントレース、オムニアム
ノルウェーに多くのメダルをもたらしてきたベテラン選手(33歳)。
『2024世界選手権トラック』ではオムニアムでロレナ・ヴィーヴェスらに続く3位で表彰台入り。『2025ヨーロッパ選手権トラック』ではポイントレースで優勝を果たし、2022年大会から4年連続でヨーロッパチャンピオンジャージを獲得する快挙を成し遂げた。
『2025世界選手権トラック』へはノルウェーから唯一のエントリー選手として、個人パシュートを除く中長個人4種目へ挑む。
ロードとの“二刀流”もまだまだ…その他の注目選手
男子と比較し、ロード・トラックの“二刀流”で世界トップの舞台を駆る選手が多い女子中長距離。
『2025世界選手権トラック』でもそんな強豪選手が数多くエントリーしている。
ロードでは「COFIDIS WOMEN TEAM」でチームメイトでもあるフランスのマリオン・ボラスやヴィクトワール・ベルト。
(左)ヴィクトワール・ベルト、マリオン・ボラス
キアラ・コンソーニやヴィットーリア・グアッツィーニらが率いるイタリアチーム。
そしてジェニファー・バレンテ不在のアメリカチームも、クロエ・ダイガートやメーガン・ジャストラブら実力者が名を連ねている。
クロエ・ダイガート
「世界一」の座をかけた、まさしく最高峰のレースの数々に期待したい。
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10月22日からチリ・サンティアゴで開幕する『2025世界選手権トラック』。
More CADENCEでは開幕に向けて、選手個人にフォーカスした記事や、日本での視聴方法に関する記事を随時配信していく予定だ。
ぜひ一緒に盛り上がり、日本ナショナルチームを応援いただきたい。
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