1kmTT
男子A
会場を沸かせたのは、終盤の16組(全20組)に出走した伊澤将也。
暫定トップをはるかに上回るペースを刻むと、屋外バンク、かつ風もある難しいコンディションのなか、この日全体を通じて唯一の1分02秒台のタイムを叩き出す。
後続組も記録を狙っていくが、最後まで及ばず。最終的に伊澤が2位に1秒以上の差をつける圧巻の優勝を飾った。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1位 | 伊澤将也 | 福岡 | 1″02″962 |
2位 | 田村一暉 | 広島 | 1″04″356 |
3位 | 山下翔太郎 | 石川 | 1″04″815 |
優勝:伊澤将也
空力的にとにかくこだわって練習してきて、それがどんどん成果として出てきています。事前の練習でも1分2秒台を出していましたし、いつでもこのくらいのタイムが出せると感じられるほど良くなってきています。大学時代からずっと屋外環境で練習に励んでいたので、個人的には屋外の方が得意です。
短距離選手のような脚がなくとも1分切りができたらめちゃくちゃ面白いんじゃないかなと思っているので、今後はそこを目標に頑張っていきます。
男子B
岩崎太誠(熊本/九州学院高校)が暫定トップに立ち、最終21組目に出走したのは豊田涼太(埼玉/大宮工業高校)と久貝一心(沖縄/北中城高校)。
ともに、暫定トップを上回るペースでラップを刻んでいく。
ほとんど差がつかないまま迎えたラスト、コンマ1秒先着した豊田が1分05秒461という記録で戴冠。
わずかに及ばなかった久貝が銀メダルとなった。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1位 | 豊田涼太 | 埼玉 | 1″05″461 |
2位 | 久貝一心 | 沖縄 | 1″05″526 |
3位 | 岩崎太誠 | 熊本 | 1″06″153 |
優勝:豊田涼太
自信はそれほどありませんでしたが、とにかく力を出し切ろうと思って挑みました。走っている最中は相手(同組の久貝一心)のことは見えていなかったのですが、最後まで競ってギリギリの戦い。予想以上のタイムを出すことができました。高校最後の大会で初めてのタイトルを獲得できて嬉しいです。
高校卒業後は日本競輪選手養成所入りを目指しています。太田海也さんのように、競技も競輪も両立できる選手になれるように頑張ります。
女子
終盤にかけて西原夕華(京都/北桑田高校)、水谷彩奈(新潟/日本体育大学)と暫定トップが塗り変わっていく展開。
迎えた最終・15組に登場した池田瑞紀(福岡/早稲田大学)。
序盤から飛ばしていくと、最後はややペースを落としたものの、暫定トップに約1秒の差をつける1分12秒516というタイムで見事にトップ。
この日2つめの金メダルにして、1kmという距離での初開催という記念すべきタイトルを手にすることとなった。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1位 | 池田瑞紀 | 福岡 | 1″12″516 ※大会新 |
2位 | 水谷彩奈 | 新潟 | 1″13″448 |
3位 | 西原夕華 | 京都 | 1″13″448 |
1kmとしては初の実施のため全記録が大会新。優勝した池田の記録が大会記録として残ることとなる。
優勝:池田瑞紀
むちゃくちゃキツかったです!1分10秒台を目標としていたのですが、風も強くてヴォォォォって吹いていて、最後の残り半周ですごくタイムを落としてしまいました。練習でもなったことがない、生まれて初めてくらいの脚が痛みがあって。もうやばかったです。中石(湊)くんとかの気持ちが少し分かった気がします。あんな強度までいけてないんですけど……。
1㎞TTは本当にすごい種目ですね。短距離の人にも、中長距離の人にもどちらにも活きるように思います。ここまでワーって追い込む種目はないですよね。また機会があったら、少しでも記録を伸ばせたらと思います。
残すは最終日!ライブ配信もあり!
5日にわたって開催されている『国スポ2025』自転車競技も、残すところ最終日のみ。ケイリン・スプリントの決勝および順位決定戦が行われる予定だ。
『国スポチャンネル』では、ライブ配信が行われているほか、アーカイブ視聴も可能。
ぜひ、お楽しみいただきたい。
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