垣田がスプリント?池田がオムニアムの学生チャンプ

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池田瑞紀 インタビュー

Q:2位の水谷彩奈選手と2ポイント差で迎えたオムニアムの最終種目ポイントレースでは、ラップを仕掛けにいく積極的な動きでした。

レースの流れに身を任せたという感じです(笑)。優勝という結果は嬉しいですが、スクラッチでは自分から仕掛けることができませんでした。オムニアムという競技は全種目を通じて良い成績を残す必要があるので、最初の種目で思うように走れなかったのは課題です。そこから少しずつ自分のやるべき走りをすることができるようになっていきましたが、今後に向けて、絶対にこの経験を繋げていかないとならないと思います。

Q:表彰台では、すごく堂々と校歌を歌っていました。

上(観客席)にいる大先輩たちを見ながら歌っていました。
1回生の時は正直恥ずかしさもあったのですが、今は、最初から最後まで歌うのが普通です(笑)。

Q:海外での生活を振り返ってみていかがですか?

本当にいろいろな新しいことを学びました。チームメイトをはじめ、みんながすごく親切にしてくれて、良い環境で走らせてもらって、感謝の気持ちしかないです。

Q:日本に戻って走ってみて、成長を感じる部分はありましたか?

正直、全日本選手権トラックを走って、本当に成長できているのかすごく不安になりました。ロードレースを中心にたくさんのレースでたくさんのことを学び、それがトラックに活きることも多いと思っていたのですが、少人数でのレースがダメすぎて……

Q:スイスでのレース経験はいかがでしたか?

すごく小さい地域のレースでも、ありえないくらいみんな速くて、強くて本当にびっくりしました。

そのなかで、ロードレースでチーム戦の楽しさ、というのをすごく知ることができました。リードアウト(終盤のためにチームのエースをリードして離脱すること)を任されることが多かったのですが、チームのために、自分が任されたことは頑張ろう、と思って走ることができた。レース中にみんなでコミュニケーションを取るのも楽しくて、自分の拙い英語でも、チームメイトのみんなはちゃんと受け入れてくれて……「この人のために頑張ろう!」という気持ちになりました。

Q:内野艶和選手と一緒に生活できたのも大きかった?

艶和先輩がいてくれたから頑張れました。ロード練習の日も、自分がキツい日は長く曳いてくれて。そのおかげで、無事に帰ってこられました。でも、すごく楽しかったで、また戻りたいです。

Q:日本に戻ってから最初に食べたのは?

サービスエリアで、(垣田)真穂ちゃんと肉巻きおにぎりを食べました。びっくりするくらい美味しかったです。真穂ちゃんは、イタリア生活が抜けていないのかジェラートも食べていました(笑)。

Q:今後のスケジュールは?

まず来週にインカレのロードがあり、そのあとは国スポを挟んで、世界選手権です。しっかりと練習を積んで頑張っていきます!

垣田真穂 インタビュー

Q:スプリント初出場で初優勝、いかがでしたかでしょうか?

インカレは、周りの選手たちも含めてみんなが楽しんでいるような感じがします。スプリントには苦手意識がありましたが、その雰囲気のなかで、楽しみながらレースをすることができました。

Q:決勝、3本目は積極的なレースでの優勝でした。

2本目と3本目の間が短かったので、中長距離をメインとしている自分のほうが有利だなとは考えていました。最後だったので、自分の得意な形で、とにかく全力を尽くして走り切ろうと思っていました。

Q:中長距離の違いはどのような部分に強く感じましたか?

中長距離は失敗してもレースの中で取り返せる部分もあるのですが、短距離は一度の失敗が負けに直結してしまう。そのこともあり、最初は緊張して、相手を見すぎてしまっている部分がありました。少しずつそこを修正して、最後は自分の得意な形でレースを進めることができました。

Q:勝ち上がっていく中で、コーチからアドバイスはありましたか?

バンクの使い方であったり、もっと自分からスピードを作って仕掛けていったほうが良い、というアドバイスをいただきました。中長距離種目にもつながる、良いレースが経験できたと思います。このレース勘は、今後にも活かしていきたいです。

Q:打倒・佐藤水菜選手ですか?

無理です(笑)。エリミネーションとかの種目で、水菜さんが脚がない状態だったら、今回の学びを活かしていける……のかな……?

Q:来週末には、インカレのロードレースにも出場予定です。

トラックでは(早稲田大学が)女子総合優勝できたので、ロードでも力を合わせて頑張ります。そしてその先には世界選手権があります。世界選手権では、自分が納得できるレースをして、メダルを獲得できるようにと思っています。

 

トラックを終えて女子の総合成績では早稲田大学がトップとなっている。残すはロード(9月6、7日@群馬サイクルスポーツセンター)のみ。最後に総合トップに輝くのはどの大学になるのか。