2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会3日目、ジュニアカテゴリーは男子・女子のケイリンと、女子スクラッチが行われた。3種目の結果をまとめてお伝えする。
男子1kmTT
ディフェンディングチャンピオンであり、直前のインターハイのこの種目の覇者である山本武蔵(南大隅)が1分4秒006というタイムでトップに。
最終組に登場した松尾泰成(岡山工)もこの記録に迫るも及ばず、山本が連覇を達成した。
順位 | 所属 | 選手名 | タイム |
1位 | 山本武蔵 | 南大隅 | 1:04.006 |
2位 | 松尾泰成 | 岡山工 | 1:05.405 |
3位 | 長嶺六三志 | 沖縄工 | 1:05.610 |
優勝:山本武蔵
(前年覇者という)プレッシャーもありましたが、自己ベストを更新して優勝することができて嬉しいです。1kmTTという過酷な競技で、自分との戦いに勝てたことは良かったと思います。ただ、目標としていた1分3秒台に届かなかったことは悔いが残ります。日本競輪選手養成所への入所、そして早期卒業を目指して頑張っていきます。
女子1kmTT
最終組として出走した井関文月が1分13秒233という記録で優勝。ケイリン、スプリントに続く3冠を達成。
銀メダルは、同じく最終組で走った鍋島実愛(宮崎農)。鍋島は、ケイリンとスプリントに続き銀メダルとなった。
順位 | 所属 | 選手名 | タイム |
1位 | 井関文月 | 高松工芸 | 1:13.233 ※大会新 |
2位 | 鍋島実愛 | 宮崎農 | 1:13.922 |
3位 | 江﨑結衣 | 松山学院 | 1:15.600 |
※1kmでの初開催のため、全記録が大会新。そのなかで、優勝記録が大会記録としての残される。
優勝:井関文月
自己ベストではあるものの、自分の課題であるスタートが決まらず、目標タイムとしていた1分11秒台には届きませんでした。3冠という結果はとても嬉しいですが、自分の思うような走りができない大会だったと感じています。(当面の目標は)とりあえずダイエットをして、自分の中の課題をひとつずつクリアして、頑張っていければと思います。
男子個人パシュート
柴田渓佑(北桑田)と宮川結斗(倉吉西)の対決となった決勝。
2km時点まで宮川がリードするが、終盤に逆転した柴田が金メダルを手にした。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | 柴田渓佑 | 北桑田 | 3:22.366 |
2位 | 宮川結斗 | 倉吉西 | 3:22.901 |
3位 | 田中天悠 | 広島市工 | 3:28.464 |
優勝:柴田渓佑
あまり相手のことは考えず、16秒前半のラップを刻むことを考えていました。場内アナウンスの声もあまり聞こえず状況も完璧にはわかっていませんでしたが、とにかく最後まで踏み切るという気持ちでした。大学に進学する予定なので、直後に控えている国体とあわせて、これからも頑張っていきます。
女子個人パシュート
三谷優空(松山学院)と塩貝穂佳(北桑田)による決勝。
1km時点まではほぼ互角の争いだったが、終盤にかけてリードを広げた三谷が塩貝を追い抜き金メダルを獲得した。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | 三谷優空 | 松山学院 | 追抜勝ち |
2位 | 塩貝穂佳 | 北桑田 | OVT |
3位 | 松井妃那 | 三木 | 4:03.112 |
※4kmでの初開催のため、全記録が大会新。そのなかで、予選での三谷優空の3:51.260が大会記録として残される。
優勝:三谷優空
トラック競技では初めての優勝です。これまで表彰台には上がれても、優勝には手が届かなかったのでとても嬉しいですが、目標としていたタイムには及ばず悔しい気持ちもあります。今後、大学に進学して以降も、エリートクラスで戦っていけるように頑張っていきます。
男子ポイントレース
序盤から積極的にレースを展開した柴田渓佑(北桑田)。最終ポイント周回でラップが成立する混戦だったが、冷静な走りで優勝。
個人パシュートに続き、この日2つめの金メダルを手にした。
順位 | 所属 | 選手名 | ポイント |
1位 | 柴田渓佑 | 北桑田 | 57 |
2位 | 田中天悠 | 広島市工 | 50 |
3位 | 中島弘也 | 岐南工 | 36 |
優勝:柴田渓佑
(混戦のフィニッシュでも)場内のモニターを見ていたので、安心してゴールできました。途中では逃げを作ることもできましたし、良いレースができたと思います。ポイントレースに苦手意識はありましたが、勝てて本当に嬉しいです。(個人パシュートでも金メダルで)夢のような1日になりました。一生忘れないと思います。