伊豆ベロドロームを舞台に、世界最高峰の自転車選手たちが連日熱戦を繰り広げた『ジャパントラックカップ I&II』。
大会3・4日目には、お昼の時間を使ってユニークなイベントが行われた。

その名も、「RCカーでケイリン」。

ラジコンカーがベロドロームを疾走!

「RCカーでケイリン」とは、その名のとおり、RCカー=ラジコンでケイリンを行うというもの。
計6周、3周は誘導車つきというケイリンと同じルールでの実施。

解説として登場した、“Mrケイリン”あらため“Mrラジコン”中野浩一氏も、「こんなことやると思ってなかった(笑)」と言いつつ、楽しみな様子。

予想を超えたハイスピード決戦

いよいよレースのスタート。

板張りのバンクにラジコンが並ぶシュールな絵面。

わかりやすくランプがつけられたペーサー(誘導車)に続き、隊列を組む各車。

RCカーでケイリン, 2025ジャパントラックカップ II, 伊豆ベロドローム, 2025 Japan Track Cup II, Izu Velodrome, Japan

国内屈指の操縦者たち

残り3周、ペーサーが退避すると、一気にスピードアップ!

予想をはるかに超えたハイスピードでレースが展開。なんと、70km近いスピードが出ているという。
しかも、ケイリンと同じく「捲り」や「先行」といった動きも。直後にレースを控える太田海也(チーム楽天Kドリームス)も興奮しながら見入っている様子だった。

このレースでは、最終周に入るところでうまく内を狙った「プロスペック」が勝利。

プロスペックを操る細田さんは、ラジコン歴25年という強者。過去には1/12レーシング世界選手権Bメイン(17位 南アフリカ大会)などの実績を誇る。しかし、さすがに今回のような試みは初めてとのこと。優勝者インタビューでは、「無事に終わってホッとしています(笑)。うまく前を抜くことができました。120点満点の走りです」とコメントを残した。

RCカーでケイリン, 2025ジャパントラックカップ II, 伊豆ベロドローム, 2025 Japan Track Cup II, Izu Velodrome, Japan

細田さん&愛車のプロスペック

解説を終えた中野浩一氏は、「自分でも操作してみたい。(予想大会など)今後の展開をいろいろ考えてみてもいいかもしれません(笑)」と語るなど、大盛り上がりでレースは終了した。

※注:通常、伊豆ベロドロームではラジコン走行は認められていません。今回は大会の特別イベントとして実施致しました※

土曜の実施の様子はこちら↓(4時間33分位~)

日曜の実施の様子はこちら↓(4時間11分位~)

走行体験には多くの方が

ベロドロームの外では走行体験も行われており、レースの迫力とスピードに魅入られた多くの方が参加。
お子様はもちろん大人の方も多く、少年の心を取り戻すように熱心に挑む姿が印象的であった。