2025年5月29日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2025ジャパントラックカップ』。
大会2日目に行われた、女子スプリント・ケイリン、短距離種目の模様をまとめてお伝えする。
女子スプリント
トラック3周、1対1で先着を争う種目。
予選は「ハロン」と呼ばれる助走つきの200mタイムトライアルで実施され、上位8人が対戦ラウンドに進出。1回戦・準決勝・決勝と行われ、すべて2本先勝の3回戦方式となる。
佐藤水菜、小原乃亜、酒井亜樹、仲澤春香というナショナルチームメンバーに加え、チャンピオンズリーグの短距離チャンピオンのアリナ・リシェンコ(AIN/個人中立選手)ら20人がエントリー。パリ2024のスプリントとケイリンで金メダルを獲得したエルレス・アンドリュース(ニュージーランド)は体調不良のため欠場となった。
予選200mFTT
8番目に出走した酒井亜樹は10秒998を記録。
暫定トップとなるが、その後にこの種目の欧州チャンピオン、ヤナ・ブルラコヴァが10秒474と大きくトップタイムを更新。
しかし予選最後に出走した佐藤水菜が10秒339という好タイムで予選1位となった。
予選上位4人
佐藤水菜 | 10秒339 |
ヤナ・ブルラコヴァ | 10秒474 |
アリナ・リシェンコ | 10秒527 |
仲澤春香 | 10秒868 |
決勝 佐藤水菜 VS ヤナ・ブルラコヴァ
決勝へと進んだのは佐藤水菜とヤナ・ブルラコヴァ。
予選1位と2位。対戦ラウンド(1回戦-準決勝)はともにストレート勝ちと、決勝にふさわしい顔合わせとなった。
1本目は、前をいくブルラコヴァに佐藤が残り半周で並びかけ、そのままかわして先着。
2本目。佐藤が前、その後ろにぴったりつけて機を伺うブルラコヴァとなってレースは進む。
およそ残り1周半。ブルラコヴァが仕掛けていくと先頭になって最終周回へ。佐藤に対して徐々にリードを広げていったブルラコヴァが2本目を得た。
勝負を決する3本目。
再び佐藤が前、ブルラコヴァが後ろとなってレースが進む。
2本目と同じく、残り1周半で動いていったブルラコヴァだったが、佐藤がスピードを合わせて前を譲らず最終周回へ。
残り半周過ぎからブルラコヴァが更に加速して、外から仕掛けていくが、最後まで譲らなかったのは佐藤。
佐藤が僅差で勝利し、優勝を果たした。
3位は、酒井亜樹をストレートで下したアリナ・リシェンコとなった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 佐藤水菜 | 日本 | |
2位 | ヤナ・ブルラコヴァ | BURLAKOVA Yana | AIN/個人中立選手 |
3位 | アリナ・リシェンコ | LYSENKO Alina | AIN/個人中立選手 |