男子スプリント
続いて実施されたスプリント。
トラック3周、1対1で先着を争う種目。
予選は「ハロン」と呼ばれる助走つきの200mタイムトライアルで実施され、今大会では上位8人が対戦ラウンドに進出。1回戦・準決勝・決勝と行われ、すべて2本先勝の3回戦方式となる。
予選200mFTT
会場は沸いたのは、20番目に出走した三神遼矢が9秒846を記録し、暫定トップのタイムを塗り替えた走り。
その後に中石が9秒745と更新し終盤のセクションへ。
最後から3番目に太田海也が出走すると、ケイリンでの優勝の勢いそのままに、9秒414という好タイムでトップタイムを更新。
レイ・ホフマン(オーストラリア)ら強豪はこのタイムに及ばず、太田が予選1位となった。
トップ4は以下の通り:
太田海也 | 9秒414 |
レイ・ホフマン | 9秒580 |
ダニエル・バーバー | 9秒737 |
中石湊 | 9秒745 |
決勝 太田海也vsニキータ・キリルツェフ
決勝は対戦ラウンドをともにストレートで勝ち上がってきた太田海也と、ニキータ・キリルツェフ(予選6位)という顔合わせ。
1本目を太田が逃げ切って先勝し、迎えた2本目。
前を行くキリルツェフを、やや距離を空けながら太田が追走していく。
残り1周半で並びかけに行くと、驚異的なダッシュ力とスピードであっという間に前へ。
ラスト1周は9秒74という好タイムで先着。ストレートで決勝戦を制し、ケイリンに続き、この日2個目の金メダルを手に入れた。
銅メダルは、レイ・ホフマンを下した三神が獲得。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 太田海也 | チーム楽天Kドリームス | |
2位 | ニキータ・キリルツェフ | KIRILTSEV Nikita | AIN(個人中立選手) |
3位 | 三神遼矢 | 日本 |
優勝:太田海也
Q:ケイリンに続き、スプリントでも優勝です。
素直に嬉しい、の一言です。
Q:予選から好タイムを出しましたが、自己評価としてはいかがですか?
伊豆ベロドロームでは、これがベストタイムとなりました。オリンピックでのタイムには及びませんでしたが、予選からすごく良い感触で入れたと思います。
Q:決勝の勝因をあげるとしたら?
落ち着いて、しっかりとレースをして決勝まで上がってこられた、というところが大きかったと思います。この3-4年間、たくさんの経験を積ませていただいて、以前よりもミスが少なくなってきたと実感しています。自分としても余裕を持って、決勝に臨むことができました。
Q:負けられない、というプレッシャーもあるのではないでしょうか?
プレッシャーには感じていないですが、負けるはずがない、と思ってレースに臨んでいます。とにかく、自分の最大のパフォーマンスを出すことに集中しています。
Q:3日目以降への意気込みをお願いします。
まだまだ足りない部分、できないことがたくさんあります。この大会でいろいろなことにチャレンジして、今年の世界選手権につなげていければと考えています。明日からもひとつひとつ、課題に取り組んでいきたいです。
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