2025年5月29日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2025ジャパントラックカップ』。
大会3日目に行われた、男子オムニアムの模様をお伝えする。

男子マディソン

2人1組のチームで、今大会は30km・120周にて実施される。
ルールはポイントレースと同様。10周ごとのスプリント周回で

1着:5ポイント
2着:3ポイント
3着:2ポイント
4着:1ポイント

が与えられ、最終的な合計ポイントが多いチームが勝利となる。1周追い抜き(ラップ)をすれば+20ポイントも可能。

予選を経て、18チーム・36人で行われた決勝。窪木一茂・山本哲央(日本A)、橋本英也・河野翔輝(日本B)のほか、ブリヂストンサイクリングから3チーム、日本競輪選手養成所(JIK)の兒島直樹・松田祥位といった日本勢のほか、リアム・ウォルシュとコーナー・リーヒー(オーストラリアA)らが出走。

決勝スタートリスト

前半からずっとスプリントを繰り返すかのように、ハイスピードで進むレース。オーストラリアA、ニュージーランド(トム・セクストン/モートン・ダニエル)が着実にポイントを重ねていく。


レースの折り返しとなる6回目のポイント周回を終えて、1位:オーストラリアA(15ポイント)、2位:ニュージーランド(13ポイント)、3位に日本A・BチームとブリヂストンサイクリングB(岡本勝哉/矢萩悠也)が8ポイントで並ぶ。

後半に反撃開始の日本A(窪木・山本)

怒涛の勢いで後半に動き出し、ポイント奪取を開始したのは日本A(窪木・山本)。
4連続で1着(5ポイント)を得ると、さらにラップ(集団を1周追い抜き)による20ポイントも獲得し上位に暫定順位を上げる。

一方で同時に、オーストラリアAやニュージーランド、日本Bもラップを成功させる激しい展開となる。

レースの最終盤では、JIKの2人もラップを決め上位争いに絡んでいくが、交代時に松田が落車。

勝負どころでのアクシデントにより、メダル争いは4チームとなった。

最後のポイント周回を残し、1位:日本A(51ポイント)、2位:ニュージーランド(46ポイント)、3位:オーストラリアA(40ポイント)、4位に日本B(38ポイント)。メダル争いは最後まで続いていく。

鐘がなっての、最終周回。
集団から抜け出したのは、日本Aを5ポイント差で追うニュージーランド。逆転の金メダルを狙いスパートをかけていく。

ニュージーランドはそのまま1着で10ポイント(※最後はダブルポイント)を得ることに成功するが、日本Aが2着で優勝を決める6ポイントを獲得。僅かながらも1ポイント差でリードを守り、日本Aチームの2人が2日連続でマディソンの金メダルを獲得した。2位はニュージーランド、3位はオーストラリアA。

順位 選手名 所属 ポイント
1位 窪木一茂
山本哲央
日本A 57
2位 トム・セクストン
モートン・ダニエル
SEXTON Tom
MORTON Daniel
ニュージーランド 56
3位 コーナー・リーヒー
リアム・ウォルシュ
LEAHY Conor
WALSH Liam
オーストラリアA 44

リザルト

選手インタビュー

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