中石湊 インタビュー
Q:2連勝で金メダルを獲得。プレッシャーはありませんでしたか?
緊張はありましたが、これまでの2日間でレースを重ねて他の選手の特徴がわかってきたので、落ち着いて走ることができました。
Q:決勝レースを振り返っていかがでしたか?
うまく流れに乗れなかったので、初日よりも内容としては良くなかったと思います。これまで、焦ってタイミングを外してしまうことが多かったので、「落ち着け」と自分に言い聞かせていたら、仕掛けが遅れてしまいました。その結果、最後は強引な展開になってしまいました。
Q:疲労はありましたか?
もちろん疲れはありましたが、昨日のほうがきつかったです。今日は少し慣れてきた感覚もありました。

Q:今回の経験を経て、今後の大会では余裕が持てそうですか?
これからもしっかり練習して、きつさにも慣れていきたいと思います。
Q:3日間を振り返って見えた課題は?
今日のレースは、もっと強い選手がいたら勝てていなかったと思います。スキル面はもちろんですが、ハロンのタイムも出ていないので、そのあたりを重点的に鍛えていきたいです。
Q:今後に向けての抱負をお願いします。
5月の『ジャパントラックカップ』には強い選手が集まると聞いています。今回のような走りでは通用しませんし、スプリントでは予選突破も厳しいと思うので、しっかり準備をして臨みたいです。
また、その先の『全日本選手権トラック』では1kmTTがあります。久しぶりの1kmTTですが、良いタイムが出せそうな感覚があり、市田さんとの勝負も楽しみにしています。
市田龍生都 インタビュー
Q:最終結果は7位。率直な感想を教えてください。
初日の反省を活かせた部分もありましたが、うまくいかないことも多く、今後につなげていきたいと感じました。
Q:1回戦は良い流れに見えましたが、準決勝の敗因は?
自分が開けた内側に他の選手が入ってきてしまい、パニックになってしまいました。そこから冷静に対応できず、立ち回りも良くありませんでした。
Q:7~12位決定戦では強い勝ち方が印象的でした。
準決勝の悔しさもあって、自分の持ち味を出すことだけを意識していました。長い距離を踏む展開でしたが、良いフォームとラインで走れたと思います。

Q:3日間を総括していかがですか?
成績としては“中の上”くらいかなと思います。ただ、失敗の多い、学びの多い3日間でした。体力的にはまだ余裕がありましたが、出し切れなかったのは良くなかったと感じています。
Q:中石選手が「全日本選手権トラックの1kmTTで市田選手と戦うのが楽しみ」と話していました。
もちろん、自分も楽しみにしています(笑)。
三神遼矢インタビュー
Q:3日間の大会を終えての感想は?
大会前は、海外大会という貴重な機会をしっかり活かして、1戦1戦、苦手な部分にも挑戦していこうと考えていました。いざ終わってみると、悔しさが大きいです。
Q:タフなスケジュールの最終日、疲労はありましたか?
体の調子は良くありませんでしたが、1回戦では「もしかしたら優勝も狙えるかも」と思える走りができました。準決勝では思い切って仕掛けましたが、単純に脚が足りませんでした。
Q:初日の落車以降、噛み合わない展開が続いた印象でした。
初日の落車は、展開の悪さから焦って飛びつこうとした結果、中石選手と速度差のある状態で接触してしまいました。2日目のスプリントも、予選でタイムが出せなかったことで、上位選手との対戦が避けられず……。どちらも実力不足が原因です。これからは1日1日を大切に、練習を積み重ねていくしかありません。

Q:今後の展望について教えてください。
直近では、競輪ルーキーシリーズでの勝利が目標です。競技の面では『ジャパントラックカップ』に向けて、今回の反省を活かせるよう練習に取り組んでいきます。
高橋奏多インタビュー
Q:3日間を終えての感想を教えてください。
「悔しい」の一言に尽きます。チームスプリントで記録した17秒5は良かったと思いますが、個人種目では戦術・脚力ともに、エリートクラスではまだまだ通用しないと感じました。

Q:スプリント・ケイリン、それぞれ振り返っていかがですか?
ケイリンは、ジェイソンコーチと話しながらレースごとに良くなっていく実感がありました。ただ、自分に不利な展開になったときの対応は、まだ不十分です。スプリントでは、初日の疲れもありハロンでタイムが出せず、結果として難しい相手との対戦になってしまいました。戦術面でも多くの課題を感じました。
Q:エリートクラスでのデビュー戦となりましたが、ジュニア時代との違いは?
がむしゃらに走るだけでは通用しない世界だと実感しました。今回のように多くのレースを経験できたことは大きな財産です。
Q:5月には日本競輪選手養成所への入所も控えています。
競輪選手になるための訓練を通して競技にも還元できるよう、双方に良い影響が出ればと思っています。オリンピック出場が大きな目標なので、競技も競輪も磨いていきます。