2025年4月19日に開幕した『香港インターナショナルトラックカップ I/II』。
大会初日に行われた男子チームスプリントの模様をレポートする。
男子チームスプリント
男子チームスプリントには、全部で4チーム(日本・カザフスタン・香港・インド)が出場。予選の結果をもって、順位決定戦の組み合わせが決定する流れとなる。
日本は、髙橋奏多・中石湊・市田龍生都という初チームでのエントリー。
予選 髙橋の可能性 初の布陣はバラバラ
髙橋奏多が第1走、中石湊が第2走、最終走者は市田龍生都で臨んだ初の公式レース。
スタート直後に髙橋が勢いよく飛び出していくと17秒574の好タイムを記録。
しかし中石が追いつけずに、そして市田は更に中石から遅れての交代となる。
最終走者の市田も当然スピードに乗り切れず、44秒175のフィニッシュタイムとなった。
予選はトップで突破し決勝進出を果たすが、課題の残るスタートとなった。
予選2位のカザフスタンにはおよそ1秒のタイム差をつけているため、優勝は濃厚となったが、タイムをどれだけ伸ばすことができるのかに注目が集まった。
決勝 まだまだ成長の余地のある走り
並びを変えず臨んだ決勝。対戦相手となったのは予選2位のカザフスタン。
予選と同じく髙橋奏多が好タイムの17秒5台でレースをスタートする。
だが、予選と同様に中石と市田が隊列を組めずに遅れてしまう。
レース自体は大差をつけての優勝となったが、フィニッシュタイムは44秒093。
予選よりは若干タイムを上げる形ではあるものの、再び課題の残る決勝のレースとなった。
若手で組んだ今大会のチームスプリント。
課題は多かったものの、それでも国際大会で優勝するほど日本のレベルが上がっていることの証明、そして選手個人のレベルの高さを物語る結果となった。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム | |
1位 | 日本 | 髙橋奏多 中石湊 市田龍生都 |
44.093 | |
2位 | カザフスタン | ダニヤ・シャヤフメトフ キリル・クルディディ ラマザン・ムフタール |
SHAYAKHMETOV Daniyar KURDIDI Kirill MUKHTAR Ramazan |
44.984 |
3位 | 香港 | モク・スーチャン ト・チュヘイ ヤン・スンホー |
MOK Tsz Chun TO Cheuk Hei YUNG Tsun Ho |
44.798 |
中石湊 コメント
髙橋(奏多)くんが早いのはいつものことですが、この大会に向けてかなり仕上がっていて、今日はさらにスピードがありました。自分も必死に追いかけたのですが力不足でつくことができず、後ろの市田(龍生都)さんにも迷惑をかけてしまいました。
レース後にジェイソンコーチとも話し合いましたが、スタートで離れてしまうと体力的にも厳しくなってしまう。もっと力をつけて、しっかりとスタートでついていけるような練習をしていこうと思います。
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