2025年4月19日に開幕した『香港インターナショナルトラックカップ I/II』。
初日を終え、4月20日からは『香港インターナショナルトラックカップ II』がスタート。男子スプリントの模様をレポートする。
男子スプリント
日本からは昨日のケイリンと同じ4人。市田龍生都、中石湊、高橋奏多、三神遼矢の総勢が4人がエントリー。
助走ありの200mタイムトライアルで予選が実施され、上位16人が対戦ラウンドの1回戦に進出。
準々決勝から決勝は2本先取の3本制、決勝まで1日で実施されるスケジュールとなる。
予選
この日の一番時計は市田龍生都、次いで中石湊。以下は予選トップ9。
順位 | 名前 | 所属 | タイム |
1 | 市田龍生都 | 日本 | 9.810 |
2 | 中石湊 | 日本 | 9.989 |
3 | ニキータ・カラチニク | 個人中立選手 | 9.990 |
4 | ニキータ・キリルツェフ | 個人中立選手 | 9.996 |
5 | リ・チーウェイ | GUA | 10.007 |
6 | アーティオム・ザイツァウ | 個人中立選手 | 10.032 |
7 | 三神遼矢 | 日本 | 10.040 |
8 | エソー・エソー | インド | 10.183 |
9 | 高橋奏多 | 日本 | 10.187 |
1回戦 高橋奏多vsエソ―
1回戦、他の日本勢が勝ち上がる中、高橋奏多がタイム差のないエソ―との対決となった。
前にいた高橋は残り2周を切って内側からエソ―に前に出られてしまうと、そのまま先行されて届かず。準々決勝への勝ち上がりは成らなかった。
準々決勝 中石vs三神
残り8人となった準々決勝。
ここで日本人同士の対戦カードが実現してしまった。
予選2位の中石と予選7位の三神。1本目は中石が後方から追い込んで先取。そして迎えた2本目。今度は中石が前で3~4車身を保ちながら最終周回へ入っていく。主導権を握って中石がスプリント体制に入り先行していくと、三神が追いつけず、最後は自転車1つ分ほどの差で中石が先着。準決勝進出を決めた。
市田も高橋を下して勝ち上がってきたエソ―をストレートで破り、準決勝へ勝ち上がりを決めた。
準決勝
市田は、前日のケイリン銀メダリストであるニキータ・キリルツェフとの対戦。1本目、最後に追い込まれて落とした市田は、2本目も敗れ3位決定戦へ。
アーティオム・ザイツァウ(個人中立選手)と対した中石。最後に追い込んで1本目を得ての2本目、中石は内側を突かれる形で相手に前を許してしまうと、最後は追いつけずに2着。3本目の決定戦へと勝負はもつれ込んだ。
3本目。前が中石、後ろがザイツァウでレースがスタート。
残り1周半で一気に踏み出していく中石だが、ザイツァウが冷静に機をうかがうような形で最終周回へ。
3コーナーでは両者横並びとなっていき、中石が内側で粘るが、最後は10㎝程度の差でザイツァウが先着。
中石は市田との3位決定戦へと回る結果となった。
3位決定戦 市田のスタミナ 中石はガス欠
市田vs中石の日本人対決となった3位決定戦。1本目は内側に市田、外側に中石でスタートする。レースはゆったりと進む。
中石が前の市田にピッタリをくっついて進んでいく。チームスプリントのような形の距離間で残り 1周半を迎えると、ここから市田がスピードを上げて加速していく。そしてこの動きに中石が付いていけず、大きく引き離された中石は途中で諦めてしまい、1本目は市田が獲得した。
2本目は前が中石、後ろが市田でスタート。
中石は体力の限界を迎えたのか、残り1周で先行体制に入るがスピードが上がらず、残り半周で市田がフルスピードになると中石をかわして先着。
日本人同士のメダル争いは市田が制し、銅メダル獲得を果たした。
決勝
ニキータ・キリルツェフ(個人枠)とアーティオム・ザイツァウ(個人枠)の戦いは、キリルツェフが1本目は追い込み、2本目は逃げ切ってのストレートで制し、優勝を決めた。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | ニキータ・キリルツェフ | Nikita Kiriltsev | 個人中立選手 |
2位 | アーティオム・ザイツァウ | Artsiom Zaitsau | 個人中立選手 |
3位 | 市田龍生都 | 日本 | |
4位 | 中石湊 | 日本 | |
7位 | 三神遼矢 | 日本 | |
9位 | 高橋奏多 | 日本 |