1回戦-準決勝

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決勝 中石の力 三神はアクシデント

決勝がスタートすると先頭に三神。後ろにアーティオム・ザイツァウ(AIN)、ニキータ・キリルツェフ(AIN)が3番手、続いてト・チュヘイ(香港)、5番目にニキータ・カラチニク(AIN)、最後尾に中石となって周回を重ねていく。

残り3周を前に、まずはカラチニクが前に動き出していく。先頭はカラチニクとなって残り3周へ。
2番手に三神、そして中石は最後尾から動かず。

残り2周半、4番手だったキリルツェフが加速していくと勝負は目まぐるしい展開となった。
キリルツェフが先頭に出ると、ザイツァウも合わせて動く。4番手に三神、5番手にチュヘイ、まだ動かない中石が最後尾で残り2周。

ここで5番手のチュヘイと中石が一気に加速して前へと上がっていく。

発生した落車

しかし、4番手で走っていた三神と外から追い上げていく中石が接触すると、三神が落車をしてしまう。

残り1周では先頭争いをするのは4人。
チュヘイ、キリルツェフ、カラチニク、そして大外に中石。

中石 大外からの力強さ

この先頭争いを制したのは中石。

一気に他の選手を置き去りにするスピードを見せて、見事にフィニッシュラインを先頭で駆け抜けた中石湊が男子ケイリンを制して金メダルを獲得した。2着にはニキータ・キリルツェフ。3着にト・チュヘイ。

なお三神遼矢はDNF(途中棄権)となったが、落車による怪我は擦過傷のみで、この後に実施される種目(ケイリン、スプリント)にも出場する見込みとなっている。

順位 選手名 所属
1位 中石湊 日本
2位 ニキータ・キリルツェフ Nikita Kiriltsev AIN
3位 ト・チュヘイ TO Cheuk Hei 龐焯熙 香港
6位 三神遼矢 日本
7位 市田龍生都 日本
10位 髙橋奏多 日本

決勝結果PDF

中石湊インタビュー

Q:金メダルおめでとうございます。

ありがとうございます。
ただ、1回戦から危ないレースをしてしまっていて、決勝でも真っ直ぐ走ることを意識していたのですが、三神さんと接触して落車させてしまって……三神さんの優しさで得られた結果だと思います。

Q:アクシデントはありましたが、決勝では迷いなくレースできていたように見えました。

1回戦、準決勝と不甲斐ないレースになってしまったので、決勝ではいけるところで動いていこうと思っていました。香港の選手(ト・チュヘイ)に合わされてしまいましたが、焦らずにレースを進められたと思います。

Q:3レースを通じて、この舞台でも最も力強い選手の1人であると感じました。レース前から自信はありましたか?

12月に出たオーストラリアでの大会以降、この大会のために追い込んで練習してきました。力がついてきていることも実感していますし、自信もついてきました。今日のレースをしっかり反省して、明日からのレースも全力でやっていきます。

初布陣、課題が残るが金メダルを獲得 男子チームスプリント/香港インターナショナルトラックカップ I

果敢に攻めた仲澤が銅メダル獲得 女子ケイリン/香港インターナショナルトラックカップ I

【日本時間入り大会スケジュール】『香港インターナショナルトラックカップ I / II』 4月19日から3日間