2025年4月16日、日本競輪選手養成所 第129・130回生のうち、「入所事前養成訓練」を受ける候補生たちが入所した。

入所事前養成訓練とは?

主に適性試験での入所者を対象とした制度。
5月中旬の正式な入所式を前に養成所に入り、自転車の乗り方をはじめとした基本的な訓練を実施。来たる本格的な訓練開始に備えることができる。

早速、自転車の整備も

続々と養成所に集結した候補生たち。
入所事前養成訓練組として入所するのは、2020東京オリンピックにウエイトリフティングで出場し、特別選抜試験で合格した近内三孝を含む男子(129回生)7人、女子(130回生)16人の総勢23人。

受付や宿舎の案内などを終えると、“おニュー”のジャージに身を包み、早速、自転車整備の講義も。
養成所のスタッフによると、今週中にも自転車の乗り方を含めた訓練が始まるという。

一足早く養成所生活のスタートを切った候補生たちに話を聞いた。

近内三孝 インタビュー

Q:簡単に、プロフィールを教えてください。

ウエイトリフティング選手として東京オリンピックに出場し、特別選抜試験で入所させていただきました。
大学の同期であり、現在の師匠である坂井洋選手からも声をかけてもらい、競輪選手を目指すことを考えました。

Q:いよいよ始まる養成所生活、今のお気持ちはいかがですか?

ほかの候補生たちと比べて自転車の知識も経験もないので、すぐにその差を埋められるか不安ではありますが、これから日々学び、成長できることがすごく楽しみです。

Q:入所前、最後の日はなにをしましたか?

今日のための準備で、バタバタとしていました(笑)

Q:その準備で養成所に持ち込んだ、とっておきのアイテムを教えてください。

睡眠が大事なので、アイマスクを持ってきました。耳栓は忘れてしまったので、送ってもらわないといけないです。

Q:これから約1年間の養成所生活。意気込みを聞かせてください。

今回生のなかで、一番下からのスタートだと思っています。この道を突き詰めて頑張っていきます。

山田南 インタビュー

Q:もともとはどんなスポーツをしていましたか?

陸上競技で、三段跳びを専門でやっていました。兄が競輪選手(山田駿斗/123期)なのですが、競走でのすごいスピード感に衝撃を受けて、競輪選手を目指すことに決めました。

Q:師匠はお兄さんになるのですか?

はい。厳しく指導してもらいました(笑)。

Q:入所前日はどのように過ごされましたか?

本当は練習したかったのですが、バタバタと準備に追われていました……。でも、家族とはゆっくり過ごすことができました。

Q:たくさんの荷物のなかで、これは絶対に必要、と持ってきたものがあれば教えてください。

筋肉をほぐすためのローラーはマスト、と思って持ってきました。体のケアにも気を遣っていきます。

Q:これからの養成所生活への意気込みをお願いします。

同じ目標を持った人たちが集まっているこの環境で、自分がどれだけ頑張れるかが楽しみです。
目標であるゴールデンキャップを目指して日々訓練に励みながら、太田りゆ選手のように、強くてカッコいい選手になれるよう頑張ります。

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