2月21日(金)より、マレーシア・ニライにて開幕した『アジア選手権トラック2025』。
初日に実施された男子チームスプリントでは、日本が金メダルを獲得。苦しみながらも新しいメンバーで頂点に輝いたレースの模様をお伝えする。
男子チームスプリント
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男子チームスプリントには、今大会9か国が出場。日本チームは近年長く固定されてきたメンバーから第3走が変更となり、1走:長迫吉拓、2走:太田海也、3走:中野慎詞の布陣で臨んだ。
予選トップ 圧倒的なタイムで通過
長迫が17秒684でスタートすると、太田が30秒035でバトンを渡す。ナショナルチームとしては初めてのチームスプリントとなった中野慎詞は、やや付いていくのが苦しい展開となったが、フィニッシュタイムは43秒501。他チームを大きく突き放し、予選トップで通過を決めた。
2位はマレーシアで44秒122、3位は中国で44秒954となった。
修正された隊列 日本が更にタイムを上げる
対戦方式となった1回戦は、相手に勝ち、尚且つ全体の1番目と2番目のタイムの国が決勝進出となる。
日本の対戦国は香港(予選8位)。このレースでは長迫、太田、中野のチームワークがどこまで上がるのかが注目された。
レースは長迫がスピードを上げ17秒535のタイムで太田へ。太田も予選から更にスピードを上げて中野に交代していく。
予選での課題を見事に修正してきた日本は、中野が最後までスピードを落とさずフィニッシュラインを駆け抜ける。
フィニッシュタイムは42秒735。1回戦でも文句なしのトップタイムを記録し、中国(2位:43秒837)との決勝へと進む。
苦しみながらも先着 再びアジアの頂点へ
予選、1回戦のタイムで1秒以上の差をつけた中国との決勝。発走ゲートが上手く作動せず、5分程度待たされるアクシデントがありながらもスタートしたレースは長迫が17秒585、一方の中国は17秒686と僅差で日本がリードして始まった。
第2走では太田が加速していくと、中国を大きく突き放しておよそ1秒ほどの差をつけるが、同時に第3走の中野が大きく離れてしまう展開。
しかし大きくリードを得ていた日本チームの中野。中国に追い上げられながらも辛抱強く走り切って先着し、およそ0.5秒の差で日本チームが優勝を遂げた。
フィニッシュタイムは43秒258、中国は43秒708。
苦しみながらも逃げ切ったレースだったが、新たな日本チームの形の可能性を感じさせる結果となった。
最終リザルト
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム | |
1位 | 日本 | 長迫吉拓 太田海也 中野慎詞 |
43.258 | |
2位 | 中国 | タン・ハオジャン フェン・ユーシェン リュウ・シ |
Tang Haojuan Feng Yusheng Liu Qi |
43.708 |
3位 | マレーシア | モハマド アクマル ナジミ・ジュセナ ムハマド リトワン・シャローム ムハマド・ゾニス |
Jusena Mohammad akmal nazimi Muhammad Ridwan Sahrom Muhammad Fadhil Mohd Zonis |
44.033 |