2024年12月19日〜12月21日の3日間、オーストラリア・メルボルンで『Austral Wheelrace』が開催された。
短距離・中長距離種目が実施され、種目によって「クラス2」「クラス1」とグレードが異なるがUCI公式戦である本大会。
『パリ2024オリンピック』オーストラリア代表メンバーら強豪選手も出場したなか、日本選手が多くの表彰台を獲得した。
日本選手が出場した種目のリザルトをお届けする。
男子短距離
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ジュニア時代に世界選手権を含め、表彰台に登っていた中石湊が出場した男子短距離。
中石はスプリントで3位、ケイリンで優勝する活躍を見せた。
本大会の男子短距離では、18歳〜20代前半の中石と同世代メンバーが各国から多く出場。共に今後ライバルとなり得る存在たちとの実戦経験となった。
スプリント
選手名 | 国 | 200mFTT*予選タイム(予選順位) | ||
1位 | ダニエル・バーバー | Daniel BARBER | オーストラリア | 9秒699(1位) |
2位 | テイト・ライアン | Tayte RYAN | オーストラリア | 9秒883(3位) |
3位 | 中石湊 | 日本 | 9秒932(4位) |
※200mFTT:200mフライングタイムトライアル。通称「ハロン」とも呼ばれる助走つきのタイムトライアル。
ケイリン
選手名 | 国 | ||
1位 | 中石湊 | 日本 | |
2位 | ダニエル・バーバー | Daniel BARBER | オーストラリア |
3位 | サム・ギャラガー | Sam GALLAGHER | オーストラリア |
女子短距離
同じくエリートカテゴリー初の海外戦となった小原乃亜、仲澤春香の2人が出場した女子短距離。
ともに予選200mFTTでTOP3に入る走りを見せたスプリントだったが、惜しくもメダルには届かず。
しかし続くケイリンではワンツーフィニッシュを見せた2人。2024年から競輪選手としてもデビューしている中澤が優勝。小原が続く2位となった。
スプリント
選手名 | 国 | 予選200mFTTタイム(予選順位) | ||
1位 | アレシア・マケイグ | Alessia MCCAIG | オーストラリア | 11秒188(6位) |
2位 | クリスティーン・パーキンス | Kristine PERKINS | オーストラリア | 10秒980(1位) |
3位 | ソフィー・ワッツ | Sophie WATTS | オーストラリア | 11秒170(5位) |
5位 | 小原乃亜 | 日本 | 11秒033(2位) | |
6位 | 仲澤春香 | 日本 | 11秒150(3位) |
ケイリン
選手名 | 国 | ||
1位 | 仲澤春香 | 日本 | |
2位 | 小原乃亜 | 日本 | |
3位 | オリビア・キング | Olivia KING | オーストラリア |
男子ジュニア短距離
今大会ではジュニアカテゴリーも開催。日本からは『2024ジュニア世界選手権トラック』ケイリンで銀メダルを獲得した高橋奏多(18歳)が参戦。本大会でも、ケイリンで銅メダルに輝いた。
ケイリン(ジュニア)
選手名 | 国 | ||
1位 | チェ・テホ | Taeho CHOI | 韓国 |
2位 | テイト・ライアン | Tayte RYAN | オーストラリア |
3位 | 高橋奏多 | 日本 |
上位に並んだのは、『2024ジャパントラックカップ』のジュニアカテゴリーでも高橋らを破りスプリント・ケイリンで2冠を達成したチェ・テホ(韓国・18歳)と、『2024ジュニア世界選手権トラック』1kmTT・スプリントの2種目でアルカンシェルを獲得したほか、本大会エリートカテゴリーのスプリントでもメダルを手にしたテイト・ライアン(オーストラリア)。
なお、高橋奏多は200mFTT*(エリート)にも出場し、2位を獲得。
この種目でも優勝はチェ・テホが飾っており、今後の対決にも要注目だ。
※通常スプリントの予選種目として実施される200mFTTだが、本大会では単独種目としても実施された。
200mFTT(エリート)
選手名 | 国 | タイム | ||
1位 | チェ・テホ | Taeho CHOI | 韓国 | 9秒989 |
2位 | 高橋奏多 | 日本 | 10秒020 | |
3位 | ジェームス・ブリスター | James BRISTER | オーストラリア | 10秒062 |