11月8日、日本競輪選手養成所第127・128回生の『参加実習』が伊東温泉競輪場で実施された。

参加実習とは?

「競輪参加時における必要な知識を体得し、競輪選手としての自覚と使命感を認識すること」を目的に、実際の競輪開催と同様の流れを体験する実習。
身体検査・車体検査などが行われる「確定検査(前日検査)」を本番さながらに体験するほか、競輪場の施設見学などが実施される。

ちなみに“前日検査”は通称

「前日検査(前検)」という言葉は競輪ファンにはおなじみかもしれないが、実際に現場でなにが行われているかは、意外と知らない方も多いのではないだろうか。
この記事では、参加実習の潜入レポートとあわせ、「前検ってなにやってるの?」という部分を解説していく。

ちなみに、じつは「前日検査」自体も通称である。
正確には「確定検査」であり、「選手の集合日における確定検査」を前日検査と呼称しているようだ。

【重要】まず遅刻せず到着すること!

養成所からほど近い伊東温泉競輪場での開催となったこの実習。

今回、候補生たちは養成所から全員で伊東温泉競輪場へとやってきたが、デビュー後はそれぞれ競輪場へ向かうこととなる。

正当な理由なく&無断で、前検の時間に遅れてしまうとレースへの出場自体できなくなることもあるため、当然ながらまずは「ちゃんと到着すること」が重要となる。

参考:競輪の選手管理の要領

自転車組み立ての後、受付

到着した候補生がまず行ったのは、自転車の組み立て。

この後に「検車」が実施されるため、各々真剣に組み立てを行う。

その後にあるのは、「受付」。

登録された選手であることや、その開催に契約した選手であることなどの確認が行われるほか、ヘルメット・シューズの検査も行われる。

たとえばヘルメットは最大使用期間が定められているため、その期間を超過していないかなど、細かなチェックがなされる。

検車

続いては待っているのは「検車」。

自転車登録の確認からタイヤの傷の有無、部品の位置など、3つの工程に分かれ、多岐にわたる項目で厳正に検査が行われる。

ちなみに、本番の前検で不備が見つかった場合、本人が再度整備して、あらためて検査を受けることとなる。
部品交換が必要となる場合もあるが、部品は競輪場内で販売されている。

参考:自転車の検査の要領

身体検査

無事に検車をクリアしたら、その後は「身体検査」。

血圧・体温測定と問診がメインとなるが、こちらもしっかりと検査項目が定められている。

参考:競輪の選手管理の要領 > (別紙)選手の身体検査要領

公正・安全な競走のために

今回は実習のため多少の違いはあるものの、ここまでが確定検査の大まかな流れ。

ちなみにこの確定検査は、競走終了後(最終日を除く)にも実施されている。
公正・安全を守るため、多くの人が関わり、非常に厳密な検査が行われているのだ。

確定検査を終えたのち、通常前検日に行われる「参加式」を兼ねた講評がされ、午前の部が終了。

午後は施設見学&トレーニング

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