2024年8月28日に開幕したパリ2024パラリンピック。
日本時間8月29日から9月1日に自転車トラックが実施され、日本からは3選手とパイロット1人が出場した。
なお、トラック種目に出場予定だった藤田征樹(男子C3)は右膝の炎症のため欠場。ロード種目には予定通り出場を予定している。

この記事では日本人選手が出場したトラック種目の結果をご紹介する。

木村和平&三浦生誠(男子B)

視覚障害のある選手が出場する「Bクラス」。2人乗り自転車(タンデム自転車)を用い、晴眼の選手(パイロット)とペアでレースに臨む。日本からは木村和平と三浦生誠のペアが2種目に出場した。

※各表の下段がパイロットの選手

男子B 1kmTT

選手名 チーム 決勝タイム
1位 ジェームズ・ボール
ステファン・ロイド
BALL James
LLOYD Steffan
イギリス 58.964
2位 ニール・ファチー
マシュー・ロザーハム
FACHIE Neil
ROTHERHAM Matthew
イギリス 59.312
3位 トーマス・ウルブリヒト
ローベルト・フェルステマン
ULBRICHT Thomas
FORSTEMANN Robert
ドイツ 59.862
6位 木村和平
三浦生誠
日本 1:02.567

リザルトPDF▶︎予選/決勝

⽊村和平&三浦⽣誠ペアは予選で「1:02.022」という日本新記録のタイムを出し決勝に進出。6位入賞を果たした。金メダルはイギリスのジェームズ・ボール、ステファン・ロイドによるペア。

男子B 個人パシュート(4km)

選手名 チーム 決勝タイム
1位 トリスタン・バングマ
パトリック・ボス
BANGMA Tristan
BOS Patrick
オランダ 3:55.439
2位 スティーブン・ベイト
クリストファー・レイサム
BATE Stephen
LATHAM Christopher
イギリス 3:57.652
3位 ロレンツォ・ベルナルド
ダビデ・プレバーニ
BERNARD Lorenzo
PLEBANI Davide
イタリア 4:04.613
10位 木村和平
三浦生誠
日本 4:28.676
(予選タイム)

予選で世界新記録「3:55.396」を樹立したオランダペアが優勝。日本の⽊村和平&三浦⽣誠ペアは予選「4:28.676」で10位。

リザルトPDF▶︎予選/決勝

川本翔大(男子C2)

切断、機能障害、麻痺など四肢の障害のある選手が出場する「Cクラス」。Cクラスは障害の重度に応じて「C1-C5」にさらにクラス分けされる。

川本は障害の重度が2番目に重いC2クラス。C1-3の混合で実施される1kmTTと、C2単独で行われる個人パシュートに出場した。

なお1kmTTのように混合で実施される種目は、公平性を保つために「係数タイム*」を用いて順位が決定する*。

※「係数タイム」:クラスに応じた係数を、実際の「フィニッシュタイム」に掛けたタイム。

※ただし世界記録などは実際の「フィニッシュタイム」で記録される。
※女子C1-3個人パシュートのように、「係数タイム」が使用されない例外もある。

男子C1-3 1kmTT

選手名 チーム クラス 決勝タイム 係数タイム
1位 リ・ジャンジュー LI Zhangyu 中国 C1 1:08.993 1:03.480
2位 リアン・ウェイチョン LIANG Weicong 中国 C1 1:09.670 1:04.103
3位 アレクサンドル・ルオテ LEAUTE Alexandre フランス C2 1:07.944
※世界新
1:04.207
6位 川本翔大 日本 C2 1:11.597 1:07.659

リザルトPDF▶︎予選/決勝

川本翔大は予選を実タイム「1:11.296」で突破(係数タイムは「1:07.375」)。決勝でも力走を見せ6位入賞となった。

中国選手がワンツー、開催国フランスのアレクサンドル・ルオテは予選・決勝でそれぞれ世界記録を更新するも3位となった。

男子C2 個人パシュート(3km)

選手名 チーム 決勝タイム
1位 アレクサンドル・ルオテ LEAUTE Alexandre フランス 3:26.015
2位 エウート・フロマント VROMANT Ewoud ベルギー 3:28.062
3位 マシュー・ロバートソン ROBERTSON Matthew イギリス 3:30.497
4位 川本翔大 日本 3:33.488

予選を4位で通過、銅メダルマッチに進んだ川本翔大。マシュー・ロバートソンが先行する中、中盤では差を詰めていくも惜しくも敗れ4位。

予選で「3:24.298」という世界新記録を叩き出した、開催国フランスのアレクサンドル・ルオテが金メダル。

リザルトPDF▶︎予選/決勝

杉浦佳子(女子C3)

切断、機能障害、麻痺など四肢の障害のある選手が出場する「Cクラス」。杉浦は障害の重度が真ん中のC3。500mTTと個人パシュートに出場した。

500mTTは男子と同じくC1-3の混合で実施され、「係数タイム」で順位が決定。
女子は個人パシュートもC1-3の混合で実施されたが、「係数タイム」は使用されず、実際のタイムで順位が決定された。

女子C1-3 500mTT

選手名 チーム クラス 決勝タイム 係数タイム
1位 アマンダ・リード REID Amanda オーストラリア C2 38.811 36.676
2位 チャン・ワンウェイ QIAN Wangwei 中国 C1 40.878
※世界新
37.616
3位 マイケ・ハウスバーガー HAUSBERGER Maike ドイツ C2 40.591 38.358
7位 杉浦佳子 日本 C3 39.449
(予選タイム)
39.449

リザルトPDF▶︎予選 / 決勝

杉浦佳子は「39.449」で7位入賞。

優勝はオーストラリアのアマンダ・リード。中国のチャン・ワンウェイは、予選・決勝それぞれでC1クラスの世界記録を更新している。

女子C1-3 個人パシュート

選手名 チーム クラス 決勝タイム
1位 ワン・シャオメイ WANG Xiaomei 中国 C3 3:41.692
※世界新
2位 ダフネ・シュレーガー SCHRAGER Daphne イギリス C2 3:51.129
3位 フルリーナ・リンギング RIGLING Flurina スイス C2 3:48.512
5位 杉浦佳子 日本 C3 3:53.549
(予選タイム)

日本から出場した杉浦は予選で「3:53.549」を記録し、5位入賞となった。

決勝で顔を合わせたのは、予選でともに世界記録を更新したワン・シャオメイ(中国)とダフネ・シュレーガー(イギリス)。ワン・シャオメイが再度世界記録を更新する走りで金メダルを獲得した。

リザルトPDF▶︎予選/決勝

ロードは9月4日から

ロード種目は9月4日〜7日(現地時間)にかけて実施される。
トラックに出場した川本翔大、杉浦佳子のほか、藤田征樹も出場を予定している。
※⽊村和平&三浦⽣誠ペアは、ロード種目の欠場が発表された。

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