7月26日から8月11日まで行われる第33回オリンピック競技大会(フランス・パリ)。本大会では、いくつもの「史上初」の試みが実施されることをご存知だろうか?

本記事では『パリ2024オリンピック』における主要な「史上初」をご紹介。

それぞれの「史上初」に込められた意図を知ることで、従来のオリンピックとは一味違うパリ大会の特徴が見えてくるだろう。

参照:Olympics.onlocationexp.com「Paris 2024: first for all!」

「史上初」は何のため?パリが目指す大会像

パリ大会で実施される「史上初」は、主に以下2つの大会像を実現するための試みと言える。

◆広く開かれた大会
◆気候・環境へ配慮した大会

それぞれ順番に見ていこう。

「広く開かれた大会」

パリオリンピックのスローガンは「Games wide open」。

より多くの人へ広く開かれた大会を目指し、以下のような「史上初」の試みが実施される。

参照:Olympics.com「GAMES WIDE OPEN」 , Olympics.com「年次報告」

【チケット不要の開会式】スタジアム外、セーヌ川で開催

従来はスタジアム内で実施されてきた夏季オリンピック開会式を、パリ市街を流れるセーヌ川で実施。スタジアム外で開会式が行われるのはオリンピック史上初。

各国選手団は、それぞれの船に乗り込みパレードを行う。「街中」で実施することで、より多く来場者が開催式を見て楽しむことができる。大会初日から大々的に披露される「史上初」に要注目。

参照;Olympics.com「THE OPENING CEREMONY」

【ジェンダー公正への取り組み】出場選手数は男女平等

ジュリ・ミシャウ, MICHAUX Julie, タキ マリー ディヴィン・クアメ, KOUAME Taky Marie Divine, マチルド・グロ, GROS Mathilde, FRA, 女子チームスプリント 予選, WOMEN'S Team Sprint Qualification, 2024トラックネーションズカップ ミルトン, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Milton, Canada

女子3人制チームスプリント(パリ大会で初実施)

以前からジェンダー公正に取り組んできたオリンピックでは、パリ大会で史上初めて「出場選手数における男女平等」を実現。

男女5,250人ずつ、合計10,500人のアスリートが競い合う。

自転車競技全体としても、「出場選手数における男女平等」が実現されるオリンピックは今回が初となる。

参照:Olympics.com News(2023年3月9日)

UCIが2024年パリ五輪からの出場選手数に男女平等化を発表 女子チームスプリントは3人制に

【家族と共に戦うオリンピック】選手村に託児所を設置

Men's Omnium Point Race / 2021 Track Cycling World Championships, Roubaix, GATE Aaron(NZL)アーロン・ゲイト

アーロン・ゲイト(ニュージーランド)

各国選手団が大会期間中に宿泊するオリンピック選手村。各国選手の文化や好みにあった食事を提供することでも知られている。

パリ大会ではそんな選手村に託児所がオリンピック史上初めて設置され、食事だけでなく育児の分野でも選手たちをもてなしサポートする。

自転車トラック種目にも、ママ・パパとしてパリ大会に挑む選手は多くいる。非常に心強い支えになるだろう。

参照:Olympics.com News(2024年5月14日)

【パリ代表】イギリスから3人の「お母さん選手」が選出!ケイティ・アーチボルドは落選

【夜9時にパリ市庁舎へ集合】選手と同じコースを走る市民マラソンを開催

現地を訪れる人々にとってパリ2024オリンピックは、単に「観戦する」大会にとどまらない。選手ではない一般来場者が参加できる市民マラソンを史上初めて大会期間中(8月10日)に開催。パリの歴史的名所をマラソンで巡るイベント。

パリ市庁舎前より夜遅く(21時)のスタートとなるため、競技の観戦と被らずに参加可能。車いす利用者や、ガイド(晴眼者の並走者)を必要とする障害のある人にも開かれたイベントとなっている。

パラリンピック終了後の9月10日には、オリンピックマラソンと同じコースで市民マラソンが開催。42.195km、オリンピック選手気分をフルで感じることができる。本市民マラソンでもジェンダー公正への取り組みが実施され、男女同数のランナーに参加資格が与えられる。

参照:Olympics.com「パリ2024市民マラソン」

【自分なりの五輪をカスタマイズ】大会唯一の公式ホスピタリティ・プロバイダー

2022 Track World Championships, Saint-Quentin-en-Yvelines, France

パリオリンピック・パラリンピックでは、アメリカのイベント会社「On Location」が公式・独占ホスピタリティ・プロバイダーを担い、パリを訪れる来場者へさまざまなサービスを提供する。観戦チケット保有者はホテルや交通手段のほか、パリ市内での特別な体験などを、滞在期間や予算などに合わせてカスタマイズすることが可能。

オリンピックで1つのホスピタリティ・プロバイダーが独占的にその役割を担うのは、パリ大会が初めて。全会場でのホスピタリティ体験を、一貫した質で提供することが狙いとなっている。

参照:Olympics.com News(2023年1月17日)
参考:トラベルボイス「パリ五輪に向け、IOCとイベント会社が旅行パッケージ販売開始、観戦チケットと組合わせ、日本地区は日本旅行など4社が販売

「気候・環境へ配慮した大会」400km自転車レーンも!

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