カナダ自転車競技連盟が2024年6月25日、『パリ2024オリンピック』自転車種目に出場する代表選手団を発表。
トラック種目では男女ともに獲得可能な全出場枠を手にしたカナダ。本記事では、トラック競技の代表選手を中心にご紹介していく。
カナダオリンピック委員会(2024年6月25日), CYCLING CANADA(2024年6月25日)
カナダ代表選手団(トラック・ロード)
代表選手 | 出場枠獲得種目 | ||
トラック 短距離 | 男子 | ジェームズ・ヘッジコック タイラー・ローク ニック・ワメス |
スプリント ケイリン チームスプリント |
女子 | ローリン・ジェネスト ケルシー・ミシェル サラ・オルバン |
スプリント ケイリン チームスプリント |
|
トラック 中長距離 | 男子 | ディラン・ビビック マイケル・フォーリー マティアス・ギルメット カルソン・マターン |
オムニアム マディソン チームパシュート |
女子 | エリン・アットウェル アリアン・ボノム マギー・コールズリスター サラ・バンダム |
オムニアム マディソン チームパシュート |
短距離

ニック・ワメス
男女とも短距離全3種目の出場枠を勝ち取り、合計6人の選手が選出されたカナダチーム。
男子チームは、東京大会から2度目の出場となるニック・ワメス(24歳)がオリンピック初出場の2人を擁する若手チーム。
平均22歳*(2024年6月現在)の超若手チームながらも、ほぼ同メンバーのチームスプリントにて『2024ネーションズカップ第3戦』銅メダル、『2023パン・アメリカ選手権トラック』金メダルを獲得。『パリ2024オリンピック』以降も成長が期待されるチームだ。
※ジェームズ・ヘッジコック(22歳)、タイラー・ローク(21歳)

ローリン・ジェネスト、ケルシー・ミシェル、サラ・オルバン
女子チームには、『東京2020オリンピック』メダリストであるケルシー・ミシェル(スプリント金)、ローリン・ジェネスト(ケイリン銅)、そして東京大会ではリザーブとして先輩選手の活躍を見ていたサラ・オルバンの3人が選出された。
男子
出場枠獲得種目:スプリント、ケイリン、チームパシュート
選出メンバー:ジェームズ・ヘッジコック、タイラー・ローク、ニック・ワメス
女子
出場枠獲得種目:スプリント、ケイリン、チームパシュート
選出メンバー:ローリン・ジェネスト、ケルシー・ミシェル、サラ・オルバン
【注目選手】ケルシー・ミシェル

主な成績
開催年 | 大会 | 結果 |
2024 | パン・アメリカ選手権 | スプリント2位 ケイリン3位 チームスプリント2位 |
2023 | ネーションズカップ第3戦 | スプリント優勝 チームスプリント2位 |
2021 | 東京オリンピック | スプリント優勝 |
『東京2020オリンピック』女子スプリント覇者であり、女子200mFTT世界記録「10秒154」の保持者(2019年に記録)。
サッカー部に所属していた大学卒業後、カナダの才能発掘プログラムを通じてトラック競技ナショナルチームへスカウト入団。
自転車競技への転身から僅か4年でオリンピック金メダルに輝いた経歴の持ち主。

「ルーキー」として出場した東京大会後も世界トップの舞台で活躍し続け、自身30歳で迎えるパリ大会では若手選手を率いる「リーダー」として出場するミシェル。
代表メンバー発表の公式リリースでは以下のようにコメントしている。
「2度目のオリンピックまでの道のりを通して、人としても選手としてもとても成長できたと思います。今の自分の力を確かめたいです。オリンピック初出場を果たす若手選手と走れることも楽しみにしています」(一部抜粋・意訳)