2021年8月2日〜8月6日にわたり開催された東京2020オリンピック自転車トラック競技。男女それぞれ6種目が実施され、メダリストが誕生した

金メダリストを輩出した8カ国の内の1つが、カナダ。カナダからはケルシー・ミシェル(27歳)が女子スプリントで金メダルを獲得。また、ローリン・ジェネスト(23歳)は女子ケイリンで銅メダルを獲得している。

そして特筆すべきは、彼女らの競技歴だ。ミシェルは4年前、ジェネストは5年前に競技をスタート。ミシェルに至っては、未経験からたった4年でオリンピック表彰台の頂点へ登ったこととなる。

本記事では、彼女たちのメダル獲得の大きな要因となったカナダの「才能発掘・育成プログラム」について2人の経歴とともにご紹介していく。

カナダの「才能発掘・育成プログラム」の存在

競技歴わずか4年のケルシー・ミシェルと5年のローリン・ジェネストによるメダル獲得には、カナダの才能発掘・育成プログラム「RBC Training Ground」の存在が大きく関係している。

本プログラムでは、カナダの14〜25歳を対象に素質のある選手を発掘。環境や資金を提供し、オリンピックでのメダル獲得を目指す。

2016年よりRBC(カナダロイヤル銀行)がカナダオリンピック委員会の協賛の基、開始したプログラムだ。

RBC Training Ground発足後、初のオリンピックとなった東京2020オリンピック。本プログラムから8人のアスリートが出場し、内4人が新たなメダリストとなった。(自転車トラック・金1、銅1 / ボート・金1 / 陸上・銅1)

競技歴4年で金メダル ケルシー・ミシェル

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