コーチ陣が語るメンバー構成の意図

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先輩たちのレガシーを活かして世界と戦う

また、東京五輪からの変化について記者から質問が及ぶと、ダニエル・ギジガー 中長距離ヘッドコーチは「東京五輪ではすべての種目で出場したわけではなく、今回は男子も女子も全種目、マディソンにもオムニアムにも出られる、ということが最も大きな違い。その東京五輪では、母国開催という大きなプレッシャーの中で梶原悠未がメダルを獲得し、先日のネーションズカップ第2戦香港大会でも、彼女が自分のレベルを取り戻したということは証明できた。

本番では、チームパシュートでは8位以内が目標だが、自分たちのベストを尽くすことができればそれに見合った結果を得られと考えている。他の種目は全力を尽くして、メダルを狙っていきたい」と意気込みを語った。

ジェイソン・ニブレット 短距離ヘッドコーチは「東京五輪に出場した選手たちがやってきたことが多くの選手たちに影響を与え、今のレベルに達したと言える。今ここにいる選手たちは、これまで数々の大会で、実力を発揮すれば表彰台に乗るれるパフォーマンスが出せる、ということを見せてきた。私たちに残された仕事は、選手たちがオリンピックの競技当日にベストパフォーマンスを発揮できるような環境づくりをすること」とコメント。

続けてブノワ氏も「私は“レガシー(遺産・伝統)”という言葉をよく使うが、今皆さんの前に座っている選手たちは、東京五輪に出場した先輩たちの経験を活かして、強みにして、さらに世界と戦おうとしている」と語った。