20歳で「欧州・世界・オリンピック」制覇

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夫婦ともに「史上初の選手」へ

Photo by Barrington Coombs/Getty Images for British Olympic Association

ケニー夫妻は「東京2020オリンピック」にも共に出場。

ジェイソン・ケニーはケイリンで金、チームスプリントで銀メダルを獲得し、イギリス選手史上最多となる「金メダル通算7枚」を達成し、ローラ・ケニーはマディソンで金、チームパシュートで銀メダルを獲得と大活躍。またローラはイギリス女子選手史上初となる「3大会連続金メダル獲得」の偉業も達成し、大会閉会式にはイギリス選手団の旗手も務めた。

この功績が評価され、2022年初にローラ・ケニーは「デイム(Damehood)」を、ジェイソン・ケニーは「ナイト(Knighthood)」の爵位を受勲。「サー(Sir)」となったジェイソン・ケニーは東京オリンピックを機に選手を引退し、以降はイギリス男子短距離チームのコーチとしてチームを支えている。

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逆境をくぐり抜け再び表彰台へ

選手としての活動を続けてきたローラ・ケニー。栄光の選手キャリアを歩んで来たように見えたローラ・ケニーだったが、実は2021年に流産を経験していた

にもかかわらず、「2022 コモンウェルスゲームズ(ロンドン)」のスクラッチでは金メダルを獲得。その後も「トラックチャンピオンズリーグ」などに出場し、強さを見せ続けてきた。

そして2023年7月に第2子を出産し、2児の母に。

出産後からすぐにトレーニングに復帰しパリ2024オリンピックを目指すとしていたローラ。イギリスオリンピック選手団の公式YouTubeでもドキュメンタリー映像が公開されるほどの期待が集まったが、

本人の意思で、2024年3月をもって選手人生にピリオドが打たれることとなった。

「プロキャリアから子育てまで支えてくれた」本人コメント

イギリス自転車競技連盟で発表されたローラ・ケニーのコメントを、最後に紹介する。

イギリスチームは、2010年から私にとっての第2の家族でした。一度も離れることはありませんでしたし、チームメイトの1人1人が私を翼の中に入れてくれたおかげで、いつも家族と共にいる感覚でした。

私はイギリスチームが導いてくれた道をずっと歩んできました。私をサポートしてくれた全ての人に感謝しています。イギリスチームは私のプロキャリアを支えてくれただけでなく、夫であるジェイソン(・ケニー)と私を出会わせてくれた存在でもあります。そして私たちの子育てもサポートしてくれました。本当に感謝しきれません。

もちろん自転車に乗れなくなることは寂しいですが、それ以上にチームスタッフやチームメイトのことが恋しくなるでしょう。メカニックとのランチ、最高のチームメイトと世界各地で走ったレース……1つ1つの思い出に、そしてイギリスチームの全員に感謝しています。私たちは一緒に成し遂げてきたのです。

オリンピック成績:ローラ・ケニー, ジェイソン・ケニー

参照:British Cycling Laura Kennyプロフィール , Team GB Laura Kennyプロフィール
Olympics.com News(2023年8月2日), TOYOTA UK News(2023年11月27日)

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