トラック競技、トラックサイクリングって、一体どうやって始めたらいいの?
超高速で走るトラック競技。映像やレース会場などでその走りを目の当たりにし、「自分にも走れるのかな?」と思ってしまった方もいるだろう。人生一度くらい、あのえげつない傾斜のてっぺんに上がってみたいものだ……
この記事ではトラック競技を始めるためのステップや、トラック競技を体験できるイベントの紹介、そしてさまざまな選手たちの「トラック競技を始めたきっかけ」をご紹介していく。
「ちょっとやってみたい」から「将来的に選手になりたい」まで、さまざまな「ルート」をご紹介していこう。
ゼロから始めるトラックサイクリング
「トラック競技を始めたい!」
そう思った時にネックとなるのは、ブレーキのついていない自転車を使用することや、走れる場所が限られること(競輪場・ベロドローム)だろう。
一見敷居が高そうに見えるトラック競技だが、実は日本は世界でも有数の「バンク保有国」。競輪場や競技場では競輪選手を目指す選手を対象とした練習会や、各地域の競輪場が主催するバンク走行会などが開かれており、諸外国と比べてもトラック競技を始めやすい環境と言える。
まずは「走れる場所」を探す
トラック競技で使用される自転車(ピストバイク)にはブレーキがついていないため、公道で使用することはできない。そのため、まずは「走れる場所」を探すところからスタートしよう。
インターネットで「競輪場 練習会」「バンク 走行会」などと検索すると、競輪場や自転車競技場、サイクルスポーツセンターなどで開催されている練習会や、バンク走行会の情報を見ることができる。事前問い合わせが必要な場所から、当日参加可能など、形態は様々。
また、競輪場や練習会によってはピストバイクのレンタルがあったり、ロードバイクでの走行が認められていることも。お近くのバンク情報を確認してみよう。
レースに参加してみよう!
バンクやピストバイクの走り方に慣れ、走行会での練習を通じて十分なスピードやテクニックが身についたら、レースに参加してみよう。
各地でアマチュア向けのレースが定期的に開催されており、関東であれば「JCRC」のレース、関西であれば「関西トラックフェスタ」などがある。
さらにJCF(日本自転車競技連盟)の選手登録を行えば、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)のレースなど、よりレベルの高いレースへの出場も可能だ。トラック競技はマスターズ向けの大会やアマチュア向けの大会も複数開催されており、年齢問わず誰でも始める事ができる。
ここまでは、2020年10月公開の記事を再構成したもの
トラックサイクリングキャンプ
ここまでは比較的広域の「トラック競技の初め方」をご紹介したが、トラックサイクリングを体験してみたい、という方にぜひチェックしてみていただきたいのが「トラックサイクリングキャンプ」だ。
「トラックサイクリングキャンプ」は全国各地の競輪場で毎年数回行われているイベント。競輪を統括するJKAが主催しており、サイクルスポーツセンターのコーチングスタッフや地元の競輪選手、そしてトラック競技のナショナルチーム関係者などを講師として招き、実施されている。
ママチャリしか乗ったことがない人から、自転車部で活動している競技者、競輪選手になりたいと思っているビギナーまで、幅広い人が参加。競技用の自転車の貸し出しもあり、レベルに合わせた指導で「楽しく」トラックサイクリングを体験することができる。
「トラックサイクリングの入り口」として行われているイベントだが、実際にこれをきっかけとして競輪選手の道に進んだ選手も多数いる、実績のあるイベントだ。
過去のトラックサイクリングキャンプの模様はこちらに集約しているので、気になった方はぜひご覧いただきたい。
加えて、より高度な技術を身につけたいという方には、伊豆で行われる「CCC修禅寺トレーニングキャンプ」もある。詳細はこちらの記事にて。
【更なる高みへ!】日本のトラック競技を成長させる1つのルートとは/上級者向け「CCC修善寺トレーニングキャンプ」潜入レポート