2023世界選手権・グラスゴー大会。8月7日には男子エリミネーションが行われ、日本から橋本英也が出場。ネーションズカップ第1戦で優勝したように金メダル獲得を目指すが、行き場を失い13位となった。
優勝は開催国のイーサン・バーノン(イギリス)。割れんばかりの歓声を受け、会場を沸かせるレースで世界チャンピオンの座に輝いた。
男子エリミネーション
橋本英也の得意種目でもあるエリミネーション。2周に1回、最後尾の選手が除外されていき、最後まで残った選手が勝ちとなる。
この種目にはネーションズカップ第1戦で優勝した日本の橋本英也に加えて、東京2020オリンピックのチームスプリント金メダル獲得後にロードに転向したマティエス・ブフリ(オランダ)、ロードのスプリンターとして活躍し、この種目を2連覇中のエリア・ビビアーニ(イタリア)、既にオムニアムで金メダルを獲得したキャンベル・スチュワート(ニュージーランド)など、強豪だらけのエントリーとなった。
レースはジェイソン・ニブレット短距離ヘッドコーチによる力強いプッシュを経て、橋本が先頭となってスタートする。途中でブフリが2回落車するなど、レースが止まるアクシデントも発生する中、基本的に前方でレースを展開する橋本。時には内側から位置を下げていくが、外への道をこじ開けては前でレースを展開していく。
男子特有のハイスピードの中、1人ずつ人数を減らしていく集団。
レースは中盤、残り13人となったところで橋本がインに詰まる形で後方に下がっていく。橋本の外には選手たちがいるため、外に出ることができなかった橋本は、そのまま内側で加速するが、ここで最後尾となってしまい除外されてしまった。
大歓声の最終局面
最終盤となったレースで残ったのはビビアーニ、イーサン・バーノン(イギリス)、ディラン・ビビック(カナダ)、そしてレーススーツをボロボロにして走るマティエス・ブフリの4人。この4人の除外周回では、2回の落車が響いたのか、ブフリが力及ばずに除外される。そして次の除外周回ではビビアーニが姿を消し、1対1の勝負はバーノンとビビックとなった。
最終周回に入ると、後方から仕掛けたのはバーノン。一気にビビックを捲ると勝利を確信。開催国のファンの前で喜びを爆発させ、ゴールラインを越えた。
優勝はイーサン・バーノン(イギリス)、2位にディラン・ビビック(カナダ)、3位がエリア・ビビアーニの最終結果となった。
選手名 | チーム | ||
1位 | イーサン・バーノン | VERNON Ethan | イギリス |
2位 | ディラン・ビビック | BIBIC Dylan | カナダ |
3位 | エリア・ビビアーニ | VIVIANI Elia | イタリア |