1年ぶりの再上陸、昨年よりも上位を
『2023ネーションズカップ第3戦』の会場となるのは、「Mattamy National Cycling Centre(マタミー国立サイクリングセンター )」。『2022ネーションズカップ第2戦』の舞台にもなったベロドロームだ。
UCI・オリンピック基準となる「1周250mの板張り屋内ベロドローム」という点では、伊豆ベロドロームなどのその他の主要会場と同じ構造。しかし、タイヤの滑りやすさやコーナーの膨らみ具合、そしてもちろん雰囲気などは会場によって少々異なる。
『2022ネーションズカップ第2戦』では、翌年に控える同会場でのネーションズカップ(今大会)に向けて”感触を掴む”ことが課題の1つになっていた。
対戦相手や個々の能力・調子が変化しているため一概には言えないが、2022年大会の成績を上回ることは1つの目標として挙げられるだろう。
『2022ネーションズカップ第2戦』における中長距離種目の成績は以下の通り(『2023ネーションズカップ第3戦』に日本から出場するのは中長距離選手のみ)。
種目 | 選手・成績 |
スクラッチ* | 窪木一茂 20位 梶原悠未 4位 |
エリミネーション | 橋本英也 7位 内野艶和 10位 |
オムニアム | 窪木一茂 11位 梶原悠未 4位 |
マディソン | 橋本英也・窪木一茂 6位 梶原悠未・内野艶和 4位 |
※スクラッチは『2023ネーションズカップ』の実施種目から外れている。
表彰台に迫る種目もあった2022年のミルトン大会。『2023ネーションズカップ第3戦』では男女ともにチームパシュートへの出場も見込まれている。約1年前にミルトンでの走りを経験した選手らを筆頭に、好成績を期待したい。
その他の注目ポイント(番外編)
『2023ネーションズカップ第3戦』のレース以外の注目ポイントをご紹介する。
特注フレームの贈呈式
カナダ自転車競技連盟が「特別限定フレームの贈呈式」を行う予定だ。
カナダ自転車競技連盟は「2022トラックチャンピオンズリーグ」に同国から出場を果たした5選手に対し、特注バイクを提供。2022年のチャンピオンズリーグを戦い抜くための特注フレームであり、各5選手が所属していた地元サイクリングクラブを象徴するカスタムペイントが施されている。
この世界に5台だけの特注バイクは、各選手の地元クラブを支援するためのチャリティオークションに出品され全て落札済み。そしてその5人の落札者は『2023ネーションズカップ第3戦』にVIPとして招待され、大会期間中に実施予定の贈呈式にて、落札したそれぞれの特注フレームを手にすることができる。
どんな人が落札したのか。どのような形で贈呈式が実施されるのか注目してみてほしい。
【カナダ】特注フレームをオークションに!国内クラブを支援、落札者にはVIPチケットも/『UCIトラックチャンピオンズリーグ』
メダル + マスコット?
もう1つの注目ポイント(あくまで番外編)は、各メダリストに贈られる”マスコット”。
『2023世界選手権トラック』ではトナカイのようなぬいぐるみが贈呈。
インドネシア・ジャカルタで幕を開けた『2023ネーションズカップ』の第1戦では盾が授与された。
エジプト・カイロでの第2戦で贈呈されたのは、古代エジプトの神殿などで見られる偶像のミニチュアバージョン。
トラック競技の国際大会では、それぞれその土地を象徴・代表する”何か”が贈られることが多い。昨年同会場で実施された『2022ネーションズカップ第2戦』ではメダルと花束だったが……
もしかしたら新キャラが登場するかも?表彰台に登った選手たちの手元にも注目してみてほしい。
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