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POINT③:たった1年、異常な成長速度
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太田海也がナショナルチームに参加し始めたのは日本競輪選手養成所の早期卒業後、2022年1月から。
2022年8月のジャパントラックカップがデビュー戦となり、同月末の全日本選手権、10月の世界選手権、2023年1月のニュージーランドで行われたケンブリッジGPを経験し、今回のネーションズカップでの銀メダル獲得を果たした。ここまでおよそ1年しか経っていないのだ。
元々はボート選手であったことから自転車競技の経験は「0」。それでもこの短期間で世界のトップに上ってきている。最近話題になっているスラムダンクの主人公のような話だが、事実として驚異的な成長を遂げている。

数字上はとにかく怪物級だということが分かっていただけたたろうか。加えてムキムキだったり、血を吐くまで自分を追い込むような姿勢など、話題には事欠かない選手だ。今回の太田海也の活躍はナショナルチームの個人種目に大きな希望をもたらしたことは間違いない。ただし、ここから継続して結果を出していくことが次のステップとして求められている。
ネーションズカップはまだまだ始まったばかり。次のエジプト・カイロ大会の活躍にも期待したい。
初出場の太田海也が王者に挑み銀メダル獲得 男子スプリント/2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦(ジャカルタ)