女子スプリントでは太田りゆが自己ベストを更新する10秒734を記録したものの、2回戦で強豪と対戦となりベスト8進出は成らず。佐藤水菜と梅川風子も勝ち上がれなかったが、それぞれの選手たちが成長を感じる結果となった。
女子スプリントは残すところ準決勝と決勝/3位決定戦。レースは現地時間14日に行われる。
パリ郊外のサン=カンタン=アン=イブリーヌで開催中の『2022世界選手権トラック』。10月12日~16日の日程で行われている大会の2日目には女子スプリントの予選~準々決勝までが行われた。
日本からはアジアチャンピオンとして太田りゆ、そして佐藤水菜と梅川風子が出場。総勢34人での戦いとなった。
予選の結果は以下の通り:
1回戦
梅川 vs ロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)
梅川は1回戦でロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)と対決。前で構えるファンリーセンと後ろから攻め時を伺う梅川となるが、残り半周で梅川が仕掛けるとファンリーセンも同時に加速し、梅川は前に出れず。最後は半車身ほどの差をつけられ、梅川は1回戦突破はならず。
佐藤 vs ユアン・リイン(中国)
前に佐藤でゆっくりと進むレースは後ろのユアン・リインが残り1周で仕掛けてくると、並ばれるが佐藤が前を譲らずに並走。最終コーナーを抜けたあとは身体一つ抜け出した佐藤が先着し、2回戦進出を決めた。
太田 vs サラ・オーバン(カナダ)
太田は後ろから仕掛ける形となる。残り1周を前に加速していくと、残り半周で並びかけ、最終コーナーでも並走しながら最後は僅差の先着フィニッシュ。太田も2回戦進出を決めた。
2回戦 太田も佐藤も強敵とのレース
2回戦、太田は予選トップのリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)との対戦。
佐藤は予選2位のマチルド・グロ(フランス)との対戦となった。
太田のレースは、後方から太田が仕掛けるが、最終周回でフリードリッヒが加速すると、太田が並ぶことは出来ず、2着で太田がフィニッシュ。準々決勝には勝ち進めず。
佐藤のレースは佐藤が前となり自分のペースでレースを展開していくが、残り1周半を切ったところでバンクの上部に上がった瞬間にグロが内側から前へと加速。位置関係が変わるとグロが最終スプリント体制に入り、そのまま佐藤に並びかけることを許さずフィニッシュ。佐藤も2回戦を突破することは出来なかった。
準決勝まで勝ち上がったのは日本人3人に勝ったロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)、リー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)。
そしてマチルド・グロ(フランス)とエマ・ヒンツェ(ドイツ)。メダルを懸けた戦いは現地14日に行われる。