太田りゆ選手インタビュー
Q:この種目を振り返って、いかがでしょうか?
大袈裟な表現なんですが「この日のためにやってきた」という成果が15位。自分として納得する練習をしてきたつもりですが、15位でした。この結果はとても悔しいです。
Q:昨日はチームスプリントがありましたが、今日の調子としてはどうだったのでしょうか?
昨日のチームタイムも自分のラップタイムも悪くないものでしたので、そこに関してはとてもポジティブな気持ちで今日を迎えていました。予選に臨む気持ちもとても良いものだったと思います。
Q:予選タイムの10秒734はどう捉えていますか?
自己ベストのタイムです。理想よりは遅いのですが、タイム競技として自己ベストを出して残念がるということはないと思うので、やれることはやったのかなと。とはいえ10秒6台が最低限欲しい、というのが正直なところでした。
Q:1/8決勝(2回戦)では予選1位でシード選手、リー ソフィー・フリードリッヒとの対戦となりました。
「ここで彼女より劣っていると思っちゃいけない」「私の方が弱いとは限らないじゃん」……と思わなきゃいけないとはわかってるんですけど、やっぱり難しい部分があって。そこを今後どうしていくかが大事だと思いますし、そもそも予選タイムがもっと速ければこうはなりませんでした。
やっぱり予選タイムが重要です。1/8決勝でフリードリッヒに当たってしまったことで痛感しました。
Q:今感じる課題や今後必要なものは?
すべて成長しているとは思っています。世界選手権という「出さなきゃいけない場」で自己ベストを出せたし、準備はよくできていました。メンタル、体力も成長していると思います。
ただ強いていうなら、1/16決勝で12組目、1/8決勝で1組目になったことが初めてでした(1回戦の最終組に出走したのち、2回戦の最初の組で戦うの意)。靴を脱ぐ暇もないくらいの短い間でスプリントをするにあたり、積極的なレースをするだけの体力をつけられたら、と思います。
このパターンになると誰でも難しいとは思いますが、そうなったとしても構えないよう、体力面で成長したいです。
Q:来シーズン以降はどのようなイメージでいますか?
ネーションズカップ、世界選手権ともに「1/4決勝(準々決勝)を勝ち上がること」が目標だと思っていました。ただ今回は1/8の相手がすごく強かったです。今日のことをしっかり忘れずに、今後も練習していきたいと思います。
佐藤水菜選手インタビュー
Q:フランスのマチルド・グロに敗れて1/8決勝敗退となりました。改めて振り返っていかがでしょう。
4コーナーで内を掬われてしまったのは「いつもの気をつけなければいけないポイント」を突かれた結果でした。そこまで持っていく、運びはすごく良かったと思いますが、ちょっとしたミスが敗因となりました。1/16決勝で中国の選手(ユアン・リイン)に勝てたこととグロちゃんと良い勝負ができたことは自信になりました。
Q:昨日チームスプリントがありましたが、今日の調子はいかがでしたか?
さすがに2本走って足は重かったんですが、日本記録が出たことで自分の調子が良いことは確認できたので、そこはプラスに捉えていました。
Q:今回のハロンタイムは10秒849。これに対する評価は?
今回から助走の仕方が変わったんです。いつもなら上までコーチに押してもらうのが、ルール変更でそうではなくなりました。自分としては大きな変化です。それで助走に関して焦りが出てしまったとは感じます。本当の力が出しきれなかったかなと。逆にいえば、ミスがあったにもかかわらず10秒8を出せたのは成長だと思います。
Q:本戦に上がってからは、どんな心持ちで臨みましたか?
1/16と1/8の間が20分もなくて、心拍も下がらずそのまま挑んだ感じでした。でもどちらかといえばインターバル系は得意だなと思って、プラスに考えていました。
会場の雰囲気も、フランス選手に対する応援がすごくアツいんです。それを「自分に応援してもらってる」くらいの気持ちで挑めていたので、楽しんでやれたのではないかと思います。
Q:そのフランスのグロ選手、世界でも強豪に数えられる選手ですが、今回差などは感じましたか?
もう少しこうしたら抜けたんじゃないかとか、プラスの部分をすごく発見できました。そこまで差はないのかなと感じますが、技量など足りない部分はあります。細かい部分を修正していけば戦えるんじゃないかと思います。
Q:スプリントに関して、今後についてどう捉えていますか?
去年はこの舞台で走れていなかったので、比べるとすごく成長しています。次のネーションズカップに向け、とても前向きにシーズンを終われたと思います。
Q:次はいよいよ、お待ちかねのケイリンです。
今日も男子ケイリンを見ててワクワクしちゃって(笑)
早く走りたい気持ちもありますが、この2日間の疲れをしっかり抜いて、決勝で自分がメダルを獲れるよう、切り替えて体のケアをしていきたいと思います。
梅川風子選手インタビュー
Q:本日を振り返っていかがでしょうか?
勝ち上がり戦で力の差を感じてしまいました。(ロリーヌ・)ファンリーセン選手の力が強かったです。
スタートのルーティンを、ハロンになると少し守れない自分もいたりして。少しメンタルの部分でブレが出てくるのかなと感じました。
Q:昨日はチームスプリントで19秒台も出していましたが、今日の調子はどうだったんでしょう?
正直「ずっしり重たい」という感じでした。そういう状態でもアップすれば軽くなることもあるのですが、いつものプロセスを踏めなかったです。練習通りになる場面がなかなかありませんでした。そこがひとつの自分の弱さです。
Q:ハロンのベストタイムは?
10秒779ですね。10秒9という数字は、本当に残念なものでした。日本新記録も狙えるんじゃないかと思っていたので……
Q:力を出しきれなかった悔しさもある?
そうですね。狙えるくらい調子も良かったので、そういう時こそプロセスを大事にする、ルーティン通りに走ることがやっぱり大切なんだと感じました。
Q:ファンリーセン戦が始まる時の心境は?
どうしても「格上」のイメージがありました。上がりタイム(※最後の200mのタイムのこと)は日本の選手とそんなに変わらないですが、レースが上手い。道中のスピードのレベルが高い選手だと感じていました。
Q:ここまでやってきて、世界との差が縮まったことは感じていますか?
自分は成長しているんですが、まだまだ世界が速いです。プロセスを守る、ルーティンを守ることが大切なのかなと感じました。
Q:スプリントに関して、次に向けてどのようなことを考えていますか?
正直、力の差は明らかだと思います。まずはチームスプリント1走としての仕事をしっかりしてからスプリントに心を向けたいと思っています。これはスプリントをおそろかにするという意味ではないですが、とにかくチームスプリント1走の力が上がればスプリントでも良い走りができると思いますので、繋げていけたらと思います。
今回のことを無駄にしないように戦っていきたいと思います。