トラック競技の日本一を決める大会、『2022全日本選手権トラック』。大会最終日となる8月29日、男女のタイムトライアル種目が実施された。
「自分との戦い」「痛みに悶える」この種目を制したのは、1kmタイムトライアルは小原佑太、500mタイムトライアルは佐藤水菜。
男子1kmTTエントリーリスト
選手名 | チーム名 |
深谷知広 | Dream Seeker Racing Team |
小原佑太 | Dream Seeker Racing Team |
三浦生誠 | 日本大学 |
三神遼矢 | 日本大学 |
伊藤京介 | 日本大学 |
新山響平 | チームブリヂストンサイクリング |
村田祐樹 | capricornis |
男子には7選手がエントリー。元ナショナルチームの深谷知広が久しぶりに競技の大会に参加した。日本記録は2013年中川誠一郎による1分00秒017、大会記録は2021年新田祐大の1分00秒815。
ちなみに、深谷は前日まで小田原で行われていたG3で5年ぶりの優勝を果たしている。
小田原G3優勝出来ました🏆
明日が最終日、1kmTTに向けて調整です💪 pic.twitter.com/PkpDQ5loXw— 深谷知広 (@tmhrfky) August 28, 2022
自分との戦い、1kmタイムトライアル
日本記録は中川誠一郎による1分00秒017。選手たちが普段から口にする目標は「1分切り」となる。
まず1分切りに挑戦したナショナルチームのメンバーは3番目に出走した新山響平。タイムは1分01秒498を記録し、この時点での暫定1位となる。
そして6番目には元ナショナルチームで1kmタイムトライアルの元アジアチャンピオンでもある深谷知広が登場。会場の期待を背に走る深谷のタイムは1分01秒778。新山に続く暫定2位のタイムを記録した。
そしてラストの出走となったのは小原佑太。独特のルーティーンを終えて出走すると、最初の500mは暫定1位の新山よりコンマ3秒遅れて通過していく。
逆転は難しいかと思われたが、終盤にぺースを落とさず走った小原の記録は1分01秒305。最終的に新山のタイムを上回ることに成功し、この種目のチャンピオンとなった。
※痛みに悶える様子は別記事にてねっちり特集する予定です
競技結果
順位 | 選手名 | タイム |
1位 | 小原佑太 | 1:01.305 |
2位 | 新山響平 | 1:01.498 |
3位 | 深谷知広 | 1:01.778 |
小原佑太選手コメント
Q:結果を振り返っていかがですか。
優勝できたのは良かったんですが、タイムは褒められたものではないです。世界選手権までには修正して、1分切りを目指していきます。
Q:理想のタイムは?
1分は絶対に切りたいと思っていました。でもスタートの時点でちょっと良い感じじゃなかったので……もうちょっと冷静に走れれば再発走の選択肢もあったと思います。緊張しすぎていたかもしれません。
去年の世界選手権もですが、自分自身をコントロールすることが課題だとジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)にも言われています。今後そういったメンタル面も強化していきたいです。
Q:他の種目も走る中で、この1kmTTは小原選手にとってどのような位置付けですか?
1kmTTは短距離種目の基盤だと思います。瞬発力、加速、持久力、全ての要素が1kmTTに詰まっています。オランダのジェフリー・ホーフラントはズバ抜けて強いですし、(ジェフリーもメンバーである)チームスプリントもオランダが飛び抜けて強い。まずはジェフリーの記録を塗り替えるところを目指したいです。
良い時も悪い時も苦しさは同じ💀
次は喜びながら苦しめるように頑張るにゃ🐈 https://t.co/BSKgeaX1IY— 小原 佑太 Obara Yuta 🐾໊ (@YUTAO08687431) August 29, 2022