力強さを見せて決勝に勝ち上がった佐藤水菜と小林優香。クラッシュがあったものの、女子ケイリンで佐藤水菜が2位、小林優香が3位と好成績を残した。

UCIトラックネーションズカップ第2戦カナダ・ミルトン大会。大会最終日の5月15日には女子ケイリンが実施された。

女子ケイリンには27人が出場。日本からは佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス:2021世界選手権ケイリン銀)、小林優香(チーム楽天Kドリームス:東京2020オリンピックケイリン・スプリント代表)、梅川風子(チーム楽天Kドリームス)、太田りゆがエントリー。

対するはローリン・ジェネスト(カナダ:東京オリンピックケイリン銅)、エマ・ヒンツェ(ドイツ:2020世界選手権ケイリン金)、ケルシー・ミシェル(カナダ:東京オリンピックスプリント金)、リー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ:2021世界選手権ケイリン金)など、近年活躍するスター選手たち。

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1回戦(2着までが勝ち上がり)小林が力強さを発揮

小林の第1組にはロリーヌ・ファンリーセン(オランダ:BEAT Cycling)とフリードリッヒ(ドイツ)も出走する難しい組となった。

残り1周半でファンリーセン、フリードリッヒ、小林の順となり、前の3人での1回戦通過争いとなる。残り1周でフリードリッヒがファンリーセンをかわしていき、その横からは小林も上がってくる。最後は外から追い上げた小林が1番にフィニッシュラインを駆け抜けて、この組を勝ち抜けた。

太田は第2組に出場したが、前に上がることが出来ずに5着で敗者復活戦へ。

佐藤は第3組に出場。ヒンツェ、ジェネストの強豪と同組になる。レースは残り2周で佐藤が仕掛けるとヒンツェ、ジェネスト、佐藤が横並びで最終周回へ。

勝負は3人に絞られるが、最も外を走っていた佐藤に分が悪く、ヒンツェ、ジェネスト、佐藤の順にフィニッシュ。佐藤も敗者復活戦回りとなった。

梅川は第4組。最後尾からスタートし、残り2周で先頭へと出るが、ミシェル・ケルシーら3人にかわされてしまい4着でフィニッシュ。敗者復活戦に勝ち上がりをかけることになった。

1回戦結果PDF

敗者復活戦(1着上がり)佐藤水菜が驚異のスピードで勝ち上がり

太田、梅川は同1組。ファンリーセン(オランダ)、ミリアム・ヴェチェ(イタリア)と4人の組となった。

ファンリーセン、太田、ヴェチェ、梅川の並びでスタートしたレースは残り1周半でヴェチェが太田の前へと位置を上げる。残り1周に入りヴェチェがファンリーセンをかわそうとするが、先頭のファンリーセンは前を譲らない。

ヴェチェが外に膨らんだことにより、その後ろの太田、梅川は前に出ることが出来ずに、そのまま先頭のファンリーセンが先着して勝ち上がりを決めた。

佐藤は第3組。最後尾からスタートとなった佐藤は残り1周半でエンジンをかけると一気に全員を置き去りにしてフィニッシュ。準決勝に駒を進めた。

敗者復活戦PDF

準決勝 日本の実力

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