男子スクラッチ アタック合戦のレース
男子スクラッチには2018,19年のマディソン世界チャンピオンのテオ・ラインハルト(ドイツ)やUCIトラックチャンピオンズリーグの初代中長距離覇者であるゲイビン・フーバー(アメリカ)など24人が出場。日本からは第1戦のマディソンで銀メダルを獲得した窪木一茂が参戦した。
60周回の中、35周を切るまでは展開は特になく淡々と進む。
まずフーバー(アメリカ)が残り35周あたりでアタックするが、すぐに集団に追いつかれてしまう。
残り26周でリス・ブリットン(イギリス)がアタックし、単独で集団との差を広げていく。ブリットンを追う様子を見せない集団は、残り18周でラップ(1周追い抜き)を許してしまった。
残り10周では窪木が単独でアタックするが、残り9周で捕まってしまう。
直後にルーカス・リュエッグ(スイス)とエリック・マルトレル(スペイン)がアタック。2人は協力して逃げ体制に入り、メイン集団を離していく。
窪木らを中心にメイン集団のスピードを上げようとするが、メイン集団には逃げている二人を追う気配はなくスピードを上げることができない。
残り3周を切って、ようやく前を追う姿勢を見せるメイン集団だが時は既に遅く、マルトレルを捕まえることは出来ずに逃げ切られてしまう。一方でリュエッグは最後に集団につかまってしまい表彰台を逃した。
集団内のスプリントを制したのはマッティア・ピナッズィ(イタリア)。窪木は集団の後方でフィニッシュして、この種目では20位となった。
窪木一茂 レース後インタビュー
第1戦のマディソンを走れた自信からか、気持ち的な余裕はありました。そのせいで動いてしまう部分があったのかもしれません。
イギリスの選手がラップした後に1人で行こうかと思いましたが、上手く抜け出せず、中途半端なアタックになってしまいました。どっちつかずなレースをしてしまった感じです。
次は橋本(英也)選手とのマディソンです。しっかり切り替えていきたいと思います。
なおこの大会の模様はSPEEDチャンネルにて放送予定。詳細は決まり次第お伝えしていく。
橋本英也は調子の良さを見せ7位 内野艶和は『もったいない』10位/エリミネーション ネーションズカップ第2戦・ミルトン(カナダ)