第1戦とは全く違ったレースになる

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ケイリンには積極性が必要

ジェイソン・ニブレット

Q:日本の選手たちは身体的には戦えるので、あとはメンタルというところでしょうか。

その通りです。メンタルの部分は第1戦に出場した松井宏佑と新山響平にも言えることです。

松井宏佑, 2022 Track Nations Cup, Glasgow, Great Britain

松井宏佑

新山響平 SHINZAN Kyohei, JPN, First round, Men's Keirin, 2022 Track Nations Cup, Glasgow, Great Britain

新山響平

 

彼らはコンディションを整えて第1戦に臨みましたが、ネーションズカップレベルで活躍するために必要である自信が足りませんでした。

我々がオリンピックでメダル獲得を目指すケイリンに関しては、第1戦からも分かるように、このレベルで走るには集団前方で積極的に走らなければなりません。

ハイスピードの中で250mのトラックを走り、前の人をかわすのはとても難しいことです。正しい時に勝負が出来る位置にいなければ負けてしまうのがケイリンです。 少しでも躊躇したり、迷うと負けてしまいます。

新山響平 SHINZAN Kyohei, JPN, ムハマド・シャローム SAHROM Muhammad Shah Firdaus, MAS, ハリー・ラブレイセン LAVREYSEN Harrie, NED, マシュー・リチャードソン RICHARDSON Matthew, AUS, Semi final, Men's Keirin, 2022 Track Nations Cup, Glasgow, Great Britain

それが第1戦からの学びで、第2戦では学んだことを活かした積極的な走りを選手たちにして欲しいと思っています。最終的にはチーム内の選手たちでオリンピック代表権を争うことになりますし、世界選手権に出れるかどうか、それも結果次第です。

今回の第2戦は女子のレベルがとても高く、イギリス、ドイツ、カナダと世界トップの国々が揃います。女子に関しては今の世界と自分たちの立ち位置を体感すること、そして世界選手権などの大きな大会に、今回出場したことを活かせるようにしたいです。

短距離で面白いのは女子ケイリン

Women's Keirin Final 1-6 / 2021 Track Cycling World Championships, Roubaix, SATO Mina(JPN)佐藤水菜, GODBY Madalyn(USA)マダリン・ゴドビー, MITCHELL Kelsey(CAN)ケルシー・ミシェル, FRIEDRICH Lea Sophie(GER)リー ソフィー・フリードリッヒ

Q:第2戦で1番面白そうなのはどの種目?と聞かれたら、どう答えますか?

女子ケイリンでしょうね。オリンピックチャンピオンも出ますし、世界チャンピオンも出ます。その中で日本人選手も勝ち上がって決勝を戦って欲しいですね。

Q:チームスプリントはどうでしょう? 遂に長迫吉拓選手が出場しますね!キャリアの再構築は2021世界選からスタートするはずでしたが……
※長迫は2021世界選手権直前に怪我を負い、出場出来ず

今回は上手く調整を行えています。 今まで彼はBMXとの掛け持ちだったので、ワールドカップ時代にレースにだけ出走したりしていましたよね。長い期間彼と一緒に練習出来ることは無かったのです。長迫のロケットスタートにどうやって付いていくのか、最終的なタイムはどうなるのか、楽しみですね。

長迫吉拓, 250m, 2021全日本選手権トラック

長迫吉拓

Q:長迫、小原佑太、そして第3走は誰になるのでしょう?

寺崎浩平、そしてリザーブに中野慎詞の予定です。

Q:女子は梅川風子、太田りゆ、佐藤水菜ですね?

そうです。小林には今回は個人種目に集中してもらいます。女子はまだどういった組み合わせが最適なのか探っている状態です。

Q:女子は3人制が始まったばかりということもあり、可能性は無限ですよね。

そうです。だから様々な組み合わせで、どういった形がベストなのか模索していく必要があります。

Women's Team Sprint / 2021 Track Cycling World Championships, Roubaix, 梅川風子(JPN), 太田りゆ(JPN), 佐藤水菜(JPN)

俺もハッピーフェイスを見せたいよ

Q:カナダでは短距離のメダル獲得、そしてジェイソンコーチのハッピーフェイスを見たいです!

私もです(笑)いずれにせよ良いパフォーマンスを見せる必要があります。

今回力を示すことが出来る選手は、更に大きな舞台でも力を示せる選手だということです。2022シーズンを占う大事な一戦です。 我々はトラックチームがあることによって様々な選手を派遣し、走る機会を与えることが出来ています。この環境は幸運なことです。

ケイドリームスとブリヂストン、そしてドリームシーカーもいます。こんな国は他には無いので、この環境に感謝して、そして勝ちにいかなければなりません。 頑張ります!

ジェイソン・ニブレット

日本時間入り UCIネーションズカップ第2戦スケジュール