2021年には全日本選手権のケイリンチャンピオン、そして日本の競輪におけるヤンググランプリのチャンピオンとなった小原佑太。2つのフィールドの「KEIRIN」でタイトルを手にした小原の、2022シーズン最初の国際大会「ネーションズカップ第2戦」が5月12日よりスタートする。
パリオリンピックは2年後に迫っている。ナショナルチームでも「先輩」の立場になってきた小原は、今なにを見ているのか?4月に行われた第1戦の所感から、第2戦に向けた意気込みなど、お話を伺った。
2022シーズン主要大会一覧
4月15日〜17日 | 国際トラックミーティング | ベルギー・ゲント |
4月21日〜24日 | UCIトラックネーションズカップ第1戦 | イギリス・グラスゴー |
5月12日〜15日 | UCIトラックネーションズカップ第2戦 | カナダ・ミルトン |
6月18日〜22日 | アジア自転車競技選手権大会トラック | インド・ニューデリー |
7月7日〜10日 | UCIトラックネーションズカップ第3戦 | コロンビア・カリ |
7月28日〜31日 | ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ | 伊豆ベロドローム |
8月26日〜29日 | 全日本選手権トラック | 伊豆ベロドローム |
10月12日〜16日 | UCI世界選手権大会トラック | フランス・サン=カンタン=アン=イヴリーヌ |
ネーションズカップ第1戦
Q:ネーションズカップ第1戦はご覧になりましたか?
はい。海外の選手としてはオーストラリアのトーマス・コーニッシュ選手が印象的でした。ジュニアから上がったばかりの選手で、ジュニアの1kmTTの世界記録保持者でもあります。その選手が良い走りをしていたので、下の世代に負けないように走っていく必要があると感じました。
また世界チャンピオンのハリー・ラブレイセン(オランダ)は、良い状態ではなかったと思いますが、それでもしっかり強さを発揮しているので、勉強してもっと強くならないと本当に太刀打ちできないと感じました。世界トップには脚力以前に、戦略やメンタル面でも遅れをとっていると感じます。そこを埋めていかないといけないですね。
Q:ラブレイセンはあまり調子が良くないように見えたんですか?
「良い」とは思えない感じでした。チームスプリントでは第2走で走り、12秒3に近いタイムだったんですが、オリンピックの時は11秒9で走っているんです。その時に比べると……。
それから、日本からの出場選手では(新山)響平さんが1kmタイムトライアル(※以後1kmTTで記載)で1分0秒514のタイムでした。自分のベストタイムより良いタイムでしたので、負けてられないな、という気持ちになりました。
Q:第2戦で1kmTTには出場されるんですか?
残念ながら、今回は出ないんです。なので次の機会にベストを出したいと思っています。
Q:となると第2戦での出場種目は?
チームスプリントとケイリンとスプリントの3種目の予定です。チームスプリントでは第2走です。