2種目目 テンポレース

テンポレースは、エリート男子は10km・女子は7.5km。多種目で競う中距離種目「オムニアム」の中ではスクラッチと共に距離が短い。しかし、先頭1人にしか得点が入らないため、よりスピーディーなレース展開を楽しむことができる。

テンポレース

テンポレース TRACK PARTY 2018 in spring

レースの進み方

スタートは、ローリングスタート(集団がまとまるために行われる1周の競技外周回)で行われる。そして最初の5周以降、毎周回スプリントが行われていく。つまり、最終スプリント(ゴール)を含む各スプリント(毎周)において、1位でフィニッシュラインを通過した選手のみに1点が与えられていくのだ。その合計点の多い選手が優勝となる。

20点が与えられる?

レースのスピードが早く、集団から抜け出す(逃げる)ことは世界有数の選手たちの中でなかなか安易なことではない。しかし、1周先行してもう一度集団に追いつく(1ラップする)ことができれば、その選手に20ポイントが加算される。逆に、集団から遅れて1周追いつかれてしまった選手は-20ptだ。

テンポレース

テンポレース

見どころ

どこで仕掛け、どこで足を休めるか。牽制し合いながらも自分の脚を温存し、タイミングを見極めて勝負に出る。先頭のたった1人しかポイントを得ることができないという厳しさが、このレースの魅力である。

女子オムニアム,テンポレース,梶原悠未

女子オムニアム テンポレース 梶原悠未

さらにもう1つのお楽しみがある。スタート前に競技者の半分が外柵に捕まって待つのだが、その時の選手との特別な距離感はファンにとって格別なものだ。

窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)

窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)

2018トラックワールドカップ(ベラルーシ・ミンスク) 男子オムニアム/テンポレース


3種目目 エリミネーション