ヤン・ウィリアム・ファンシップ(BEAT Cycling Club/オランダ)
キャメロン・マイヤー(チーム・バイクエクスチェンジ/オーストラリア)
UCIワールドツアーチーム「チーム・バイクエクスチェンジ」に所属するキャメロン・マイヤーはオーストラリア出身のベテラン選手。ポイントレースを得意とし、2008年北京オリンピックにはポイントレースに出場した経歴を持つ。
ジュニア時代にはマディソンとチームパシュートで世界王者に。2009年にロードレースでワールドツアーチームデビューを果たしてからは、トラック競技でも大活躍を見せる。
世界選手権ではポイントレース5勝(2009,10,12,17,18)、マディソン2勝(2010,11)、チームパシュート(2010,17)2勝、計9つの世界タイトルを持つ。
東京オリンピックには出場しないものの、ワールドカップ、コモンウェルスゲームス、Sixdayシリーズで優勝を挙げるなど、トップクラスのトラック選手だ。
キャメロン・マイヤーの独壇場!橋本英也は終盤に追い上げ7位/男子オムニアム・2018-19トラックワールドカップ第6戦・香港
クロエ・ダイガート(キャニオン・スラムレーシング/アメリカ)
2019年ロード世界選手権個人タイムトライアルにて、圧倒的な差をつけて優勝したクロエ・ダイガート(アメリカ)。女子ワールドツアーのトップチーム「キャニオン・スラムレーシング」に所属する24歳だ。
ジュニア時代にはロードレース国内選手権、世界選手権においてロードレース・個人タイムトライアルの両方で優勝。2016年に初出場したトラック世界選手権ではチームパシュートで優勝、リオオリンピック チームパシュートでは銀メダルを獲得。
ロードレースではアメリカ国内を中心に出場し、ほぼ敵無し状態のダイガート。加えてトラック競技でも常に高いパフォーマンスを発揮し、チームパシュートと個人パシュートでは2017、18、20年で世界タイトルを獲得する実力者。
今後の女子ロードレース、トラック中長距離界を牽引していくであろう選手だ。
ロードの基礎、トラック競技
ロードレース・トラック競技に限らず、ここ数年でロードレース・マウンテンバイク・シクロクロスなど複数の種目で、トップ争いを繰り広げている選手も少なくはない。
ピストバイクやトラック競技が自転車の”基礎”と所々で言われるように、過去にはトラック競技とロードレースを兼用で活躍していた大物選手も存在する。
一昔前までオーストラリアやイギリス、デンマークなどは、ロード選手としてワールドツアーに送り出す前に、トラック競技をトレーニングの一環として取り入れていた。
ブラッドリー・ウィギンス(イギリス)やゲラント・トーマス(イギリス)、アレックス・ラスムッセン(デンマーク)などはオリンピックやワールドカップを始めとする国際大会で活躍した後、グランツールでも勝利を挙げている。
まだトラック競技で無名の若手選手が、将来ロードレースで大活躍する・・・なんてこともあるかもしれない。