アメリカのクロエ・ダイガートが、トラック世界選手権2018の女子個人パシュート決勝で、対戦相手のファンフルーテンを追い抜き優勝。さらに予選で自身が更新をした世界記録を再び更新した。
追い抜きで勝利確定も、世界記録更新を狙う
予選で世界新記録を更新したダイガートが決勝相手は、ファンフルーテン(オランダ)。予選のタイムはダイガートが新世界記録の3分20秒072に対し、ファンフルーテンは3分29秒319。
ホームにダイガート、バックにファンフルーテン。レースが始まるとスタート直後からペースが明らかに異なり、どんどんとファンフルーテンとの差を縮めていくダイガート。フィニッシュを前にファンフルーテンを追い抜いてしまう。
決勝は追い抜いた時点でピストルが鳴りレースは終了するはずが、ペースを落とさずに走り続けるダイガート。会場の観客は一瞬何が起こっているのか事態を飲み込めない。
ダイガートが予選で更新した世界新記録を、自ら再び塗り替えようとしていると気づき、場内は大いに盛り上がる。
ついに3kmのフィニッシュラインを切ったダイガート。
タイムは3分20秒060、予選の世界新記録、3分20秒072をコンマ2秒程上回り、再び世界新記録を樹立。ダイガートは世界王者、そして世界記録保持者と両方の称号を手にした。