世界で活躍するトップ選手たち

トラック競技は”自転車競技の基礎”とも呼ばれており、日本を含め多くの国ではロード選手のジュニア期(中学〜高校生)の頃からテクニック向上の為など、トレーニングの一環として取り入れられている。また、エリートカテゴリーに上がっても夏はロードレース、冬はトラック競技と両立して出場する選手も少なくはない。

国際大会の第一線で活躍するヨーロッパのトラック中長距離選手達は、UCIワールドツアーチームにも所属するトップクラスの選手ばかり。

今回も前回に引き続き、ロードレースとトラック競技を両立させて世界で活躍するトップ選手たちをご紹介していく。

その1はこちら

ロードファンも要チェック!ロードレースとトラック競技で活躍する二刀流選手 その1

ロジャー・クルーゲ(ロット・スーダル/ドイツ)

Photo by Dean Mouhtaropoulos / Getty Images

ロードレース界の名スプリンター カレブ・ユアンの発射台も務めたロジャー・クルーゲ(ドイツ)。

UCIワールドツアーチーム「ロットスーダル」に所属し、名アシストとして活躍する傍らで、トラック競技ドイツ代表としてマディソン、オムニアムをメインに国際大会を転戦。

2008年に北京オリンピックに出場し、ポイントレースでは銀メダル(当時はオムニアムの代わりにポイントレースがオリンピック種目だった)を獲得、2019年にはUAEツアーを完走した翌日に世界選手権へと参加し、マディソンで2連覇を果たした。

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ラッセ ノーマン・ハンセン(チーム・クベカアソス/デンマーク)

デンマークトラック中長距離代表のエース格でもある、ラッセ ノーマン・ハンセン。

ロードレースではマチュー・ファンデルプールのアシストを務め、トラック競技ではデンマーク代表の若手を牽引。2020年の世界選手権ではマディソンとチームパシュートで優勝し、世界記録を更新するなどの活躍を見せる。

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2012年ロンドンオリンピックに出場し、オリンピック初出場でオムニアム金メダルを獲得。2016年リオオリンピックではチームパシュートとオムニアムで銅メダルを獲得の経歴を持つ。

ハンセンとマディソンでペアを組み、共に世界王者となったミカエル・モロコフもUCIワールドツアーチームに所属するトップロード選手の1人だ。

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ベンジャミン・トマ(グルパマ・エフデジ/フランス)

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