自転車と過ごす日々
新型コロナウイルスの急激な感染拡大により、ヨーロッパでは日本よりも厳しい外出制限が行われている国が多い。自転車競技の本場であるヨーロッパで、多くのサイクリスト達は、この状況へどの様に向き合っているのか。More CADENCE編集部は、ヨーロッパへ暮らすアマチュアサイクリスト達へオンラインインタビューを行なった。
インタビューは4月12日〜14日に実施しており、記事公開時点で状況が異なっている場合もあります。
「ローラー台が味方」スペイン
スペイン・バルセロナに住むマーティーさん。英会話講師を生業とし、レースにも熱心に参加しているサイクリストだ。
スペインでは生活必需品などの購入のみ外出が許可されており、屋外での運動や散歩は許可されていないようだ。
Q.現在のスペインの状況は?
少しは良くなってはいるけど、病院はまだ満杯です。スーパーや銀行などは営業していますが、運動目的の外出は許可されていません。外出時には、スマートフォンなどで外出許可証の役割を果たすオンラインフォームを埋めて、もし外出中に警察官へ呼び止められたら、それを提示しなくてはいけません。これに違反すると最大2,000ユーロ(約23万円)の罰金が科せられます。
Q.生活は大きく変わりましたか?
私はあまり変わりません。朝起きて自転車に乗り、仕事して…あまり変わらないですね。元々オンラインで英語を教えていたので、その仕事に影響はありませんが、対面で教える仕事は幾つか減りました。
街に人がいないので森から動物が出てきています。映画の世界へいる気分です。治安は良いですよ。
Q.自転車とはどう向き合っていますか?
やっぱり室内トレーニングしかないです。私はZWIFTではなく『TrainerRoad』というバーチャルトレーニングアプリを使っています。
アプリがトレーニングプログラムを組んでくれますし、室内の方が集中出来るのでなんとかメンタルを保てています。私はレースにも出場するし、そもそも自転車に乗るのが好きです。
今までトレーニングは基本室内、ロングライドや軽めのライドは外で行なっていたので、あまりストレスは感じていません。
Q.でもやはり外出できないのは辛いですか?
はい。太陽があるのに家にいるのは辛いですね。ベランダがある家はヨガなど出来るので羨ましいですよ(笑)
家では自転車に乗るかNetflixを観てます。