新型コロナウィルス感染拡大の影響により、世界中で都市封鎖が行われている。オリンピックも1年後へ延期されるなど、自転車トラック競技選手らにとっても未知の事態を皆が経験しています。

各国は今どの様な状況なのか?我々はトップ選手らへオンラインでインタビューを実施。まずはオランダのBEAT Cycling Clubから、テオ・ボス選手に話を伺った。

なおインタビューは4月4日に実施しており、記事公開時点で状況が異なる場合もあります。

インタビュー提供元:BEAT Cycling Club JAPAN

インタビュー動画はMore CADENCE YouTubeチャンネルで字幕付きで公開中

どんなトレーニングを行っている?

Q:家でのロックダウンが始まってから、どれ程経っている?

もう3週間、自分だけでトレーニングしていることになるかな。

3週間前に我々が”インテリジェンスロックダウン”と呼ぶ、政府がロックダウンを実施すると発表したんだよ。”インテリジェンスロックダウン”とは強制力が無く、人との距離を1.5m以上取ること、それだけが条件となっているよ。

誰もがショッピングへ行けるし、外出もできるけど、距離を保ち、互いにウイルス感染を防ぐといった手法さ。だからスペインやイタリアのように、厳しいルールは無いけれど、基本的に皆家へと籠っている状態だよ。

Q:今は1人でオランダにいるの?

今は両親の家にいるよ。父が今75歳で心臓疾患を持っているから、ウイルスへ感染すると危ない状況だと思うので、自分はスーパー等へ買い出しをする役かな。

スーパーなどでは基本的に距離を置いて買い物をしているけれど、やはり自分より若い世代はあまりこの状況を重く考えていないようにも思える。そのような人たちが距離感を守れないと、年配の方たちにとっては難しい状況だと言わざるを得ないよね。

知らない内に他の人たちに危機的な命のリスクを与えている可能性があることを、若い人には理解してもらいたいよ。

Q:なぜ、テオは両親の家に居ることを選んだの?

ベルリンでの世界選手権が終わった後、両親へ会いに来ていて、まだその時はこのような状況ではなかったんだよ。

その後少しづつ状況が悪くなっていったので、実家でトレーニングを続けていこうと思ったんだ。幸いにもこの家には必要な全てが揃っているしね。だから両親と一緒に家にロックダウンしてるんだ。

ロックダウンというと日本の競輪みたいだよね(笑)インターネットも電話も使えるけれど。

トレーニングの観客は…